新型MINIに加わったEVモデルは、約140万円の補助金でガソリン車よりお得に購入できる!?
新型MINIクーパー3ドアのスペックをICE、BEV、先代と比較すると
さて、BEVの「MINI Cooper E 3 Door」は、126.0Ah/40.7kWhのリチウムイオンバッテリーを積み、一充電あたりの走行距離は305km(欧州仕様値)となっている。最高出力は135kW(184PS)、最大トルクは290Nmで、1.5Lガソリンエンジン車のスペックを超えている。 同じくBEVで上級の「MINI Cooper SE 3 Door」は、容量136.0Ah/54.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電あたりの走行距離は402km(欧州仕様値)。最高出力は160kW(218PS)で、最大トルクは330Nmを発揮。こちらも動力性能では、2.0Lガソリン仕様を軽く超えている。 また、ICEとBEVではボディサイズもホイールベースもわずかに異なっている。先代3ドアとも比較してみよう。 ICE:全長3875mm×全幅1745mm×全高1455mm、ホイールベース2495mm BEV:全長3860mm×全幅1755mm×全高1460mm、ホイールベース2525mm 先代:全長3865mm×全幅1725mm×全高1430mm、ホイールベース2495mm ICEの方が15mm長く、BEVの方が10mmワイドで、5mm高くなっている。ホイールベースは、BEVの方が30mm長い。なお、BEVの駆動用バッテリーは、床下に配置されていて、ラゲッジ下にもサブトランクを備えている。展示車両のBEVは、オプションのウーファーやパンク修理キットなどが収まっていた。 先代は、仕様により若干全長と全幅(バンパーやフェンダーなどのデザインの差)は異なっていた。ICEもBEVも先代よりも若干ワイドになり、全高も高くなっている。 インテリアで目を惹くのは、メーターパネルが廃止され、運転にかかわる情報はヘッドアップディスプレイに集約されたのと、多彩な表示が可能な丸型センターディスプレイだろう。エアコンやインフォテイメント、車両、利用履歴などが表示されるほか、どこのドアが開いているのかも大きなイラストで表示。イグニッション(電源)のオン/オフやシフト選択などは、丸型ディスプレイ下に集中配置されたスイッチなどで行う。 ほかにも、新型MINIの特徴は、ライトとサウンドの演出にもある。全車に標準化される「MINIエクスペリエンス・モード」の採用により、ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影。丸型メーターディスプレイの裏側から光を放っているのを確認できた。 サウンドデザイナーにより設計された「MINIドライビングサウンド」によりインテリア全体の印象が変化するのも特徴だ。「パーソナルモード」にすれば、自分で撮影するなどしたお気に入りの画像をディスプレイの背景に設定することが可能。 「ビビッドモード」にすれば、流れている楽曲のカバーアートの色に合わせた光の演出が25色の中から自動で選ばれ、ダッシュボード上に投影される。そのほか、ライトでは、前後ライトのシグネチャーの表示が切り替わるだけでなく、ウェルカム/グッドバイ・ライトにより前後ライトが挨拶して出迎え、お別れをしてくれる演出も用意。MINIファンの中には、愛車に名前を付ける人もいるそうで、ユーザーの所有満足度を高めてくれそうだ。