パリ2024オリンピック開幕直前!世界トップの二本柱に対抗するのは日本人選手たちか?注目の見どころを徹底解剖!スケートボード・女子ストリート種目
日本の赤間凛音はライッサ、クロエの二本柱の牙城を崩す一人になることは間違いないだろう。彼女は他のライダーがやらないトリックを多数持っていて、そのスタイルも非常に評価されている。 そして赤間の強さはなんといっても大崩れしないところだ。スケートボードは一旦自分のペースを崩すと短時間のうちに立て直すのが非常に難しい。彼女は最初のトライで上手く合わなくても、瞬時に何がいけなかったのかを理解して改善あしているように感じる場面が国際主要大会で多々見受けられた。実際、どれだけ失敗しても3回目にはしっかり修正してくる。「ラン」セクションでも2回しかトライできないものの、2回とも崩れているところをほとんどみたことがない。 「崩れない」上に難易度の高いほぼ女子ライダーでは彼女しかやらない、「バーレーグラインド」のバリエーションや「フロントサイド270ボードスライド」、「フロントサイドビッグスピン」、「フロントサイドビッグスピンヒールフリップ」と非常に強さを見せている。 事前の話ではまだ披露していない新技を用意しているとのことで、そちらもどのタイミングで出してくるかも非常に注目要素だ。
今大会の日本人選手勢で唯一のオリンピック経験者の中山楓奈も優勝候補の一人だ。東京オリンピックでは銅メダリストとなり、一時期はそのプレッシャーと怪我の影響からか、中々結果を出せずに苦しいシーズンを送っていた。 パリオリンピック予選でも最終戦まで出場圏外だったが、OQS2024ブダペスト大会の最終トライで「ヒールフリップバックサイドリップスライド」を決め逆転での出場を決めた。プレッシャーを跳ね除け、勝負強さも見せて出場権を勝ち取ったことによる自信とメンタルはオリンピック本戦で非常にプラスに働くと思われる。 注目のトリックは「ヒールフリップバックサイドテールスライド」をどのセクションで出すか、「バックサイドノーズブラント」や彼女の代名詞ともなった「フロントサイドクルックドグラインド」の新バリエーションが出るか。前回よりも異なる色のメダルを目指す百戦錬磨の中山は要注目だ。
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