パリ2024オリンピック開幕直前!世界トップの二本柱に対抗するのは日本人選手たちか?注目の見どころを徹底解剖!スケートボード・女子ストリート種目
遂に今週開幕となる「パリ2024オリンピック」。現地時間7月27日に開催されるスケートボードストリート女子。東京2020オリンピックと同じ予選と決勝が同日で行われる形。本記事では男子カテゴリーと同様に注目選手や、注目トリックなどを予想する。 本種目はオリンピックの正式種目に採用されてから2度目の開催となるが、前回の東京大会ではコロナ禍の影響もあり、無観客となるなど異例のオリンピックデビューとなった。しかし今大会ではパリ市内の中心地であるコンコルド広場に特設会場を置き、満を持して有観客の中で開催される。
注目のパリオリンピック出場選手
金メダル最有力候補は間違いなくブラジルのライッサ・レアウ(世界ランキング3位)だ。ここ数年でライディングもさることながら、メンタル面でも非常に強くなった印象。大会中に全体の流れやジャッジの傾向をしっかり読み取り、アジャストする戦い方も出来る。 一方で、自分に流れが来ていると判断すると「キックフリップバックサイドスミスグラインド」や、「キックフリップバックサイドリップスライド」などで他を突き放しにかかるトリックチョイスもしてくる。 現段階でネガティブな要素を探す方が難しいライダーである彼女が、パリオリンピック本番では「キックフリップフロントサイドブラントスライド」、「キックフリップバックサイドテールスライド」をどのようなシチュエーションで出してくるかが注目。
ライッサの対抗になってくるのがオーストラリアのクロエ・コベル(世界ランキング5位)。幾度となく国際大会でライッサや日本人ライダーと優勝争いを繰り広げてきた。 キックフリップのバリエーションを得意とするクロエは「フロントサイド50-50グラインドからキックフリップアウト」や、大きなギャップやステアでの「キックフリップ」、さらには同様のセクションで「スイッチキックフリップ」なども得意としスコアメイクするトリックを安定的に持っている。 最近では女子ライダーではあまりトライしない「フロントサイドキックフリップ」も非常に成功率が高くなっている一方で、多くのライダーが苦戦する「ラン」セクションでも「ノーリーキックフリップ」などを入れ、安定してハイスコアを出せる強みも持っている。 そんな彼女の懸念点を一点挙げるならメンタルコントロールだろう。一度思うようにトリックが決まらなかったらそのままズルズルと立て直せず大会を終えることが度々見受けられる。この「乗るか反るか」のメンタルと「バックサイドクルックドグラインドノーリーキックフリップアウト」をどこで出してくるかが注目だ。
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