最後の全米?38歳ガスケが予選敗退しセレモニー「一生の宝物」<男子テニス>
全米オープン
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は21日、男子シングルス予選2回戦が行われ、予選第23シードのR・ガスケ(フランス)は世界ランク187位のV・ガウバス(リトアニア)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、敗退。引退示唆をしているなか、全米オープンの本戦連続出場記録は19年で途絶えた。試合後はセレモニーが行われ、その功績が称えられた。 【リシャール・ガスケ 選手詳細情報】 3試合に勝利すると26日に開幕する本戦への出場権が手に入るこの予選。 38歳のガスケは2002年、当時16歳で全米オープンジュニアのシングルスを制覇。その後2005年に19歳で本戦初出場を果たすと、いきなりベスト16という成績を残した。全米オープンでは2013年にベスト4、2015年にベスト8を記録している。 そのガスケは昨年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以降、現役引退を示唆する旨の発言をしており、今年の全米オープンがニューヨークでの最後のプレーになる可能性もあった。 予選1回戦を突破したガスケだったが、2回戦でストレート負け。敗戦後はセレモニーが行われ、ガスケがコメントを残している。 「この思い出は、僕の一生の宝物だよ。このような形で今年を終えるのは少し寂しいけれど、ここニューヨークでのプレーには本当に満足している。このような感情を感じるためにテニスをするんだ。ニューヨークでプレーできるなんて信じられないよ」 「とてもラッキーだ。最高のコートで、たくさんの観客とともにプレーできた。センターコートで2万人の観客とプレーできるなんて、テニスコートで経験できる最も素晴らしい雰囲気だ。フェデラー、ジョコビッチ、ナダルと、このコートで最高の選手たちとプレーできたし、ここニューヨークでのプレーを誇りに思う」 勝利したガウバスは予選決勝でD・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。シュワルツマンは来年のアルゼンチンでの大会で引退することを明かしており、今年が最後の全米オープン。ガウバスにとっては2試合連続で難しい相手と対戦することとなった。 同日にはA・カラツェフ、M・マーテラー(ドイツ)、L・プイユ(フランス)らが予選決勝進出を決めている。