好き嫌いをする子ども…ついつい言いたくなるけど「グッと我慢」なNGセリフとは?
これは明らかに5歳までの「からだの脳」育てに失敗してしまった結果であり、生活習慣を変えることで改善できます。生活リズムを朝型に変えるだけで、心身のさまざまな不調が治ることは、子育て科学アクシスに相談にいらっしゃる患者さんを見ていても実感するところです。 ● 朝5時~7時に太陽を浴びて 「ハッピーホルモン」を分泌 現時点で生活リズムが崩れているという方は、まずは早起きから始めることをお勧めします。子どもであれば、朝7時前に起こすことから始めましょう。 幼児なら好きなおもちゃなどを使い、楽しい刺激を与えながら起こすのも1つの方法です。起きたあとは日中に太陽の光を浴びさせ、夕方はどんなに眠くなっても眠らせないようにします。そうして早めに夕食を食べ、お風呂に入れれば夜8時頃には眠くなるはずです。 そうやってリズムを作っていって、最終的には遅くとも午前6時には自然に目が覚める脳を目指しましょう。 ちなみに日中に太陽の光を浴びることは、生活リズムを整えるだけでなく「ハッピーホルモン」とも呼ばれる脳内物質・セロトニンを分泌させる上でも有効です。セロトニンの分泌が不足すると、大人でも抑うつ症状などの心の病気を引き起こすことがあります。
セロトニンは、朝5時~7時の間に太陽の光を浴びることで盛んに分泌されます。ですから、たとえ睡眠時間が同じであっても、遅寝遅起きではこの効果は得られません。 「からだの脳」は生きる上で不可欠な機能を司っていますが、それをコントロールしているのが、セロトニンが格納され、脳内の機能を司るセロトニン神経です。 セロトニン神経は、「からだの脳」の中心部にあたる脳幹に基地があります。セロトニン神経は、五感から繰り返し刺激を入れることで育ちます。 中でも重要なのが、目から入ってくる視覚刺激です。そのため、朝は太陽の光を浴びて視覚を刺激し、夜は真っ暗にして光の刺激がない状態にすることで、セロトニン神経が育ちます。 セロトニン神経が本能で感じた不安や恐怖を前頭葉につないで「大丈夫」と処理してくれるお陰で、私たちはちょっとしたことでパニックに陥ることなく、落ち着いて過ごすことができるのです。 ● 「いまの自分は何をどれくらい 食べたいのか」を考えさせる 睡眠のほかに、体づくりの上で大きなウエイトを占めるのが食事です。 「ちゃんと子育てをしなければ」と真剣に子どもと向き合う親御さんほど、朝から手の込んだ料理を用意する傾向にありますが、時間がなければ手抜きをして、その分を睡眠や自分の時間にあててください。イライラしながら食事を作るより精神的な余裕が生まれ、子どもと良い関係が築けるはずです。