拉致解決「強い力見せて」 パネル展で有本さん父訴え
兵庫県警本部(神戸市中央区)などで開かれている北朝鮮による日本人拉致問題のパネル展に11日、神戸市出身の拉致被害者有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(95)が訪れ、「恵子は一人では帰ってこられない。北朝鮮に(日本が)強い力を見せつけないと助けられない」と早期の解決を訴えた。 パネル展は「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(10~16日)に合わせ開催。 車いすに乗って現れた明弘さんは「諦めきれないから皆(解決に向け)運動をしている。国が助け出すと言っても何十年もほったらかしだ」と心情を明かした。 恵子さんは英国留学中だった1983年に欧州で北朝鮮に拉致された。