まさかの“直訴”で…他球団移籍を志願した歴代選手(3)波紋を呼んだ“移籍直訴”も
プロ野球の世界では現在、フリーエージェント(FA)制度や、現役ドラフト制度などが導入され、NPB内での移籍の活性化が図られている。一方で、選手が出場機会の増加や、環境の変化を求めた例も存在する。そこで今回は、他球団への移籍を希望した歴代選手を紹介したい。
リチャード
投打:右投右打 身長/体重:189cm/118kg 生年月日:1999年6月18日 経歴:沖縄尚学高 ドラフト:2017年育成選手ドラフト3位 圧倒的なパワーを誇り、ファームでは本塁打を量産しているリチャード。しかし、一軍では結果を残せておらず、今オフには異例の他球団移籍を直訴した。 沖縄尚学高から2017年育成選手ドラフト2位でソフトバンクに入団すると、高卒3年目の2020年シーズン開幕直前に支配下契約を奪取。同年はファームで本塁打王(12本)、打点王(47打点)の打撃2冠に輝いた。 翌2021年に念願の一軍デビューを果たすと、プロ初本塁打をグランドスラムで飾るなど強烈なインパクトを残した。同年は34試合に出場して7本塁打を記録。大器の片鱗を示した。 しかし、翌年以降は二軍戦では圧倒的な数字を残すものの、一軍定着には至らず。昨季は22試合の一軍出場で打率.115、本塁打ゼロと持ち前の長打力が影を潜めた。 さらに今季は、ファームで5年連続本塁打王(18本)、3年連続4度目の打点王(54打点)を獲得したものの、一軍では15試合の出場にとどまった。その後、オフの契約更改時に出場機会を求めて他球団移籍を志願。大きな波紋を呼んだ。 最終的に来シーズンもソフトバンクでプレーすることが決定。本職の一塁・三塁のポジションには山川穂高、栗原陵矢が不動のレギュラーを担っているが、まずは打撃で猛アピールし、一軍戦力として浮上したい。
ベースボールチャンネル編集部