【バスケ】最年長の比江島慎を主将に抜てきも「癒やし系」変わらず…前主将富樫勇樹「不安です」
バスケットボール男子で世界ランキング21位の日本代表率いるトム・ホーバス監督(57)が、チーム最年長の比江島慎(34=宇都宮)を主将に指名した。 【写真】シュート練習する比江島慎。左は富樫勇樹 13日都内で公開練習。代表引退もほのめかしていた比江島をサプライズで抜てきした。「中学以来」という主将就任に戸惑いつつ、比江島は「2連勝して本戦出場を決めたい」と力強く話した。アジア杯予選で21日に同108位モンゴル、24日に同80位とグアムと対戦する。 ◇ ◇ ◇ 戸惑いつつも、腹は決めたようだった。比江島は「初日に顔を合わせた時にトムさんからキャプテンだと言われ、冗談だと思っていたら、次の日も同じことを言われた」と明かした。ホーバス監督は「次(の代表戦)はわからないけど、今回はマコがキャプテンです」と断言した。 比江島はパリ五輪を「代表活動の集大成」と位置づけ、終了後も代表引退をほのめかしていた。ただ、今回のアジア予選のモンゴル戦(21日)が地元栃木で行われることもあり、ホーバス監督との事前面談(電話)で「パリは不完全燃焼だったし、栃木での試合もあるので今回は参加したい」と伝えていた。 この日の練習ではホーバス監督の指令で初参加の若手に守備の約束事を説明させられた。「声が小さい、説明が長いとトムさんに言われ、途中からトムさんが説明した」と苦笑い。「癒やし系」のキャラは変わらず、前主将の富樫勇樹(31=千葉J)も「はい、不安です」と笑わせた。 比江島は代表活動について「僕は今回が最後のつもり」としたが、「次のW杯、五輪に向けた第1歩が大事」と主将らしい言葉も発した。ホーバス監督の意図はどこに。代表随一の人気者の今後が気になる。【沢田啓太郎】