初出場vs2度目の挑戦 J1昇格POの行方は
◆チームの勢い
福岡がシーズンを12戦負けなしの8連勝で締めくくったのに対し、長崎は最終5戦を1勝1分3敗と決して良い調子とは言えないのが現状です。 表3にはシーズン中の得点状況別勝敗をまとめました。福岡は先取点を取れば負けなし。シーズン通りの戦い方で通算13回記録した1-0勝利を目指すことがベストな戦い方と言えるでしょう。一方の長崎は、引き分けでは勝ち上がれません。しかも先取点を取られると確率的に勝ち目のない福岡が相手だけに、何としても堅守速攻で1点をもぎ取り、守り抜く戦い方が理想の戦い方となりそうです。
◆気象条件
そんな中、影響を及ぼしそうなのが気象状況。レベスタのある福岡市の予報は曇り、しかし夕方に雨が降る可能性があるなどゲーム展開同様、読めない天候となりそうです。 両チームの天候別成績をまとめたのが表4になります。長崎は「曇」の場合に1勝も出来ていないというデータが出ています。福岡はというと、こちらでも負けなし。「曇」の中で福岡が「先取点を取った」場合の負ける確率は0%ということになります。そんな福岡ですが、嫌なデータも存在します。それは「雨」の試合だと1勝2分1敗と成績が芳しくないのです。逆に長崎は3勝3分1敗と好成績を収めており、天候次第では福岡の好調を覆すこともあり得るかもしれません。
■C大阪vs愛媛 ~ヤンマー~
続いて1年でのJ1復帰を目指すC大阪と2度目の1ケタ順位が初のプレーオフ進出となった愛媛の一戦。表5にあるように今シーズンの対戦は1勝1敗で、ともにホームが勝利という結果に終わっています。そんな中、愛媛にとっては嫌な過去データも複数出てきました。
◆チームの特徴
この両チームは表6にまとめたように、ともに失点数が少なく、ほぼ互角の守備力を誇るチーム同士の対戦のようです。そこで試合を決めることになるであろう攻撃力は、C大阪が57点(1.4点/試合)なのに対し、愛媛は47点(1.1点/試合)と得点力に若干の差が出ています。 また時間帯別に見た得点/失点状況でも両チームの特徴が見てとれます。 C大阪:得点/後半15分以降 失点/後半 にそれぞれ多い傾向がある 愛媛:得点/後半15分以降 失点/前半15分以降 にそれぞれ多い傾向がある この条件からすると、攻撃を仕掛けるC大阪に対し、失点の多い時間帯を凌いだ愛媛がC大阪の弱点である後半にカウンターから得点を狙う展開となりそうです。