鎌田大地が新体制で躍動した理由は?元ラツィオ監督の説明にOBが反論「プラティニの話には賛同できない。トゥドルの方が…」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】イゴル・トゥドル監督率いる新生ラツィオで輝き始めたMF鎌田大地を巡り、マウリツィオ・サッリ元監督やOBが見解を示した。 【動画】ラツィオの鎌田大地が王者インテル相手にスーペル・ゴラッソ!
今年3月にクロアチア人のイゴル・トゥドルが監督に就任して以降、ラツィオの中心選手として躍動を続けるMF鎌田大地。日本時間20日のインテル戦(1-1)では、トップ下で先発出場して王者から得点を奪って現地で注目の的となったばかりだ。 そんな中、3カ月ほど前までラツィオで指揮を執っていたマウリツィオ・サッリ氏がイタリアメディア『Sportitalia』のインタビューに登場し、鎌田の変化について言及した。元ラツィオ指揮官は、なぜ自身の指揮下で鎌田が現在のようなパフォーマンスを示せなかったのか、その理由を求められると、ユヴェントス加入直後に適応へ苦しんだ元フランス代表MFミシェル・プラティニ氏を引き合いに出し、自身の見解を示した。 「プラティニだってイタリアへやって来てから5カ月は苦労していたんだ。ヨーロッパでのプレー経験があるとはいえ、日本人の若者が最初の数か月間、苦戦することはあり得るだろう。ただ、カマダは練習において、良いレベルの選手であることが見て取れた。もちろん私が(ラツィオに)いる間は苦戦していたが、技術レベルは良いものがあったので、彼が徐々に実力を発揮するだろうことに大きな疑問はなかった」
コミュニケーションの問題が背景に?
元ラツィオ指揮官が、セリエAへの適応に時間を要したとの考えであるのに対し、ラツィオOBのブルーノ・ジョルダーノ氏は異なる意見を述べている。24日、地元ラジオ局『Radiosei』のラジオ番組において、司会者から「トゥドルのカルチョがカマダを生かせるプレースタイルなのではないか」と問われると、OBは適応や指揮官のプレースタイルの影響によるものではなく、コミュニケーションの問題であったと主張した。 「カルチョのスタイルというより、コミュニケーションの問題であると考える。すなわちトゥドルの方が少しだけ多く話し合いに時間をかけたのだろう。どのようにプレーするべきかを説明したというわけではなく、どちらかと言うと、彼がチームの一員であることを感じさせたのではないだろうか」 「プラティニがどうだったとか、そうした話には賛同できない。当時はチームに調和するために、確かに時間が必要だった。別世界からやって来て、言葉が分からない中で、17人くらいのイタリア人に囲まれていたわけだからね」 「だが現在は異なる。ナポリでは、インシーニェがただ一人、外国人選手に囲まれている時期もあったくらいだ。こうした観点から見ると、以前はコミュニケーションにより時間が必要で、それがピッチに反映されていた」 「だがカマダは、ドイツにいたわけで環境への適応に苦労したわけではないように思う。イタリアの方が気候は良いし、食事も良い。だから(指揮官との)コミュニケーションの問題だったと考えている」
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