ズベレフが準々決勝でATPファイナルズ出場権獲得を目指していたチチパスに勝利、ディミトロフとともに自力出場は不可能に [パリ・マスターズ/テニス]
ズベレフが準々決勝でATPファイナルズ出場権獲得を目指していたチチパスに勝利、ディミトロフとともに自力出場は不可能に [パリ・マスターズ/テニス]
ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月28日~11月3日/賞金総額694万6835ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第10シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-5 6-4で倒してベスト4に進出した。 ~ロレックス・パリ・マスターズで4強入りを決めた第3シードのズベレフ選手~ 5-5から初のブレークに成功して第1セットを先取したズベレフは第2セットも3-1とリードし、残りのサービスゲームをすべてラブゲームでキープして1時間41分で勝利を決めた。 「試合全体を通して彼(チチパス)のレベルは非常に高かったと思う。彼はいいスタートを切り、序盤には何度かブレークするチャンスを手にしていた。ブレークポイントはほとんどなかったけど、ゲーム内容的にはそうだった。僕は試合の中でリズムを掴んで調子がよくなっていったし、勝つことができてうれしいよ」とズベレフは試合を振り返った。 「今日はかなり強く打てていたと思う。彼に対してただボールを返しているだけではやられてしまうからね。彼はフォアハンドで非常にアグレッシブに打てる選手で前にも出てくるから、その部分を封じることができてよかったと思う」 ズベレフは次のラウンドで、第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 4-6 7-5で破って勝ち上がった2022年大会チャンピオンで第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。 もうひとつの準決勝は、ユーゴ・アンベール(フランス)とカレン・ハチャノフ(ロシア)の顔合わせとなった。第15シードのアンベールがジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2 7-6(4)で振りきり、2018年大会優勝者のハチャノフは前年の準優勝者で第8シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2 6-3で退けた。 この結果でディミトロフとチチパスはシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を巡るレースランキングで10位以下が確定し、自力での出場は不可能となった。
テニスマガジン編集部