太陽光パネルで自家発電した場合、どれくらいの節約になりますか? メリット・デメリットを教えてください。
みなさんの中には、電気代の節約のため、太陽光パネルを設置しようかと考えている方もいるかもしれません。では、具体的に太陽光パネルを設置して自家発電を行うことで、どのくらい電気代が節約できるのでしょうか。 また、太陽光パネルの設置にともなうメリット・デメリットや、よりお得に設置する方法も解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
太陽光発電が節約につながる理由
太陽光発電により発電した電気はそのまま自宅で使用でき、電力会社から購入することなく自家発電でまかなえるため、電力会社から購入する電力量が減るといわれています。また、太陽光パネルがある家庭向けのお得な料金プランへ変更できる可能性もあります。 また、自家消費しきれない余剰電力を電力会社に買い取ってもらえる制度などもあるため、太陽光発電は節約につながる可能性があるといえるでしょう。
太陽光発電で節約できる電気代
太陽光発電協会「表示ガイドライン(2024年度)」によると一般家庭の平均年間電力消費量は 4602kWh/年です。4kWの発電量があるパネルを設置した場合、1年間に必要となる電力量の約87%、5kWであれば約108%をまかなうことができます。 ただし、総発電量のうち、自分で消費できる電力量は約3割が目安とされているため、7割ほどの電力を売電できる可能性があります。例えば、5kWで計算すると自家消費をする電力は年間1500kWhです。 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気料金の目安単価は31円/kWhとなっているため、1500kWhで年間節約できる可能性がある電気代は、4万6500円となります。
太陽光発電のメリット・デメリット
太陽光パネルで自家発電した場合にはメリットもありますが、デメリットもあります。 メリットとしてまず挙げられるのは、自家消費により電気代が減る可能性がある点です。また、自家発電した電気を使い切らなかった場合、あまった電気を売電することができます。 デメリットは、導入するための初期費用だけでなく、初期費用と維持のためのメンテナンスが必要になる点です。資源エネルギー庁によると、2023年における住宅用の太陽光発電システムの設置費用は新築の場合で1kWあたり平均28.8万円、5kW設置した場合、約144万円になります。 また、発電量は1年中一定ではありません。雨天の場合は発電が見込めないため、天候に左右される可能性があります。また、夏と冬では日照時間に大きな差があります。そのため、想定よりも発電量が見込めないケースも想定しておきましょう。