164センチのトップバッター、健大高崎センバツV戦士の加藤が連覇もけん引する【昨秋輝いた球児たち】
24年センバツで優勝を果たした健大高崎(群馬)は、今年のセンバツで連覇に挑戦する。昨年秋の関東大会で準優勝。センバツ出場はほぼ手中に収め、「連覇」への望みをつないでいる。その優勝メンバーが今年も数人残っているが、そのうちの1人、加藤 大成内野手(2年)は、新チームでトップバッターとしてけん引してきた。 加藤の群馬、関東大会の打撃成績 昨年センバツでは、6番三塁手で全試合にスタメン出場。打率.333を残し優勝に貢献した。夏は2番に昇格して甲子園にも出場した。新チームとなった昨年秋は、1番遊撃手として群馬大会、関東大会にスタメン出場。計33打数10安打、打率.303を残した。群馬大会準々決勝の前橋商戦では4打数4安打。関東大会準決勝の千葉黎明(千葉)戦では4打数3安打をマーク。固め打ちができる半面、多少のムラはあるが、1度火が付くと止められない打者でもある。 164センチ、63キロ。左打席に立つ姿からはパワフルさは感じないが、スイングはコンパクトに鋭く振り抜く。両肘をたたんでグリップは胸に近いところで構える。投球に合わせ、右足を大きく跳ね上げるようにステップする。この「弾み」がインパクトにパワーを加えているようで、打球に強さがある。関東大会の千葉黎明戦の3安打は、外角直球を逆らわずに流しての左前安打2本と、左投手の外角への変化球を思い切り引っ張っての右前安打と、バットコントロールの良さを感じさせた。 関東大会初戦の霞ケ浦(茨城)戦では本塁打を放って、長打力もあるところをアピールした。160センチ台の小柄ながらも、健大高崎打線を引っ張る加藤が、センバツ連覇もけん引するつもりだ。