そんなに変わる!? モデューロの車種専用ホイールで走りが激変する理由は?ヴェゼル編【Modulo 30th Anniversary EXPO】
剛性バランスを考慮したホイール設計はModuloの伝統でもある
これまでもS660やフィットをベースにホンダアクセスの知見を盛り込んだコンプリートカー「Modulo X」に試乗した経験からすると、アルミホイールによるフィーリングやパフォーマンスの違いは驚くことではないとも思う。 近年のホンダアクセスは「ホイールもサスペンションの一部」という設計思想から、適度にしなるホイールを設計しているからだ。スポークの形状やリム厚などを最適化するというのが、その具体的な手法となっている。 もっとも、ホイールのしならせ具合というのは車重やタイヤグリップによって異なってくるし、動的な荷重移動まで考慮すると重心高も影響してくる。つまり車種ごとに専用設計としなければ理想的な「しなり」を持つアルミホイールを実現することはできない。 ホンダアクセスは純正アクセサリーを企画・設計する企業であり、車種ごとに専用ホイールをラインナップすることはビジネスモデルとして難しくない。だからこそ、サスペンションの一部として適度にしなるアルミホイールを生み出すことができるのだ。 そうはいっても、これほどの効果があるというのは想像の範囲を超えていた。少なくとも標準装着のサスペンションやタイヤとの組み合わせを前提とするのであれば、ホンダアクセスのアルミホイールはベストチョイスとなるだろう。 モデューロの伝統を受け継ぐ、新作ホイール恐るべしである。
ヴェゼルのマイナーチェンジで「スポーツスタイル」を新設定
この新作アルミホイール「MS-050」は、ヴェゼル専用に開発されているという。そして、ご存知のようにヴェゼルは2024年春にマイナーチェンジを控えている。「MS-050」は、そのマイナーチェンジに合わせた純正アクセサリー・チューニングの目玉となるわけだ。 同時に、ホンダアクセスは「Sports Style(スポーツスタイル)」と名付けたコーディネートを追加するという。このコーディネートに含まれるアイテムとしては、上部に突起を持つテールゲートスポイラーの実効空力性能も気になるところだ。 ちなみに、新作アルミホイール「MS-050」も、車両全体に合わせたしなりだけでなく、空力を考慮したデザインにもなっているという。剛性コントロールと実効空力によって4輪の接地フィーリングを高めたヴェゼルが、どんな走りを見せてくれるのかも楽しみだ。
山本 晋也