【MLB】今季121敗のホワイトソックス 「左腕キラー」のスレイターとメジャー契約へ 米記者報道
日本時間11月18日に「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ホワイトソックスはオリオールズからFAとなっているオースティン・スレイターとメジャー契約を結ぶ予定のようだ。スレイターはメジャー8年目のシーズンを終えた外野手であり、左腕に強い打者として知られている。ホワイトソックスの外野手(と指名打者要員)には左打者が多いため、左腕に強いスレイターを獲得し、相手投手の左右に応じてプラトーンで起用する狙いがあると思われる。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 来月32歳の誕生日を迎えるスレイターは、2014年ドラフト8巡目指名でジャイアンツに入団し、2017年6月にメジャーデビュー。なかなかメジャー定着を果たせなかったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年に31試合で打率.282、5本塁打、OPS.914とブレイクした。 2021~22年は2年連続で125試合以上に出場し、2021年にはいずれもキャリアハイとなる12本塁打&15盗塁をマーク。2023年も89試合で打率.270、5本塁打、OPS.748とまずまずの成績を残していたが、ジャイアンツ、レッズ、オリオールズと3チームを渡り歩いた今季は84試合で打率.209、2本塁打、OPS.587と大きく成績を落とした。 最大の魅力は左腕に対する強さであり、キャリア通算で見ても、対右腕は769打席で打率.229、15本塁打、OPS.650に終わっているのに対し、対左腕では929打席で打率.271、25本塁打、OPS.793をマーク。対左腕の打席数のほうが多いことからも、これまで対左腕用のプラトーン要員として起用されてきたことがハッキリとわかる。そして、その起用法は新天地ホワイトソックスでも変わらないだろう。 ホワイトソックスの外野手は、ルイス・ロバートJr.とコリー・ジョークスを除くと、アンドリュー・ベニンテンディ、ドミニク・フレッチャー、ザック・デローチ、オスカー・コラス、ギャビン・シーツと左打者ばかり。スレイターはデローチやシーツと併用される形で、主に右翼手ないし指名打者として出場機会を得ることが予想される。