町田が鹿島に敗れ初挑戦シーズン3位フィニッシュ 最終節まで優勝可能性残すも堅守崩れ前半だけで3失点
◇明治安田J1リーグ第38節 町田1―3鹿島(カシマスタジアム) 町田のJ1初挑戦のシーズンが終わった。首位神戸とと勝ち点3差、勝って神戸と2位広島が敗れれば優勝という状況で迎えた最終節は、今季ホーム無敗だった鹿島に1―3で完敗した。それでもシーズン19勝9分け10敗、勝ち点66という堂々たる成績を残し、初昇格チームとして過去最高位となる3位。来年秋開幕のACLエリートまたはACL2の出場資格を得られる順位に入った。 【写真】<鹿島・町田>後半、競り合う町田・藤尾(中)=撮影・西海健太郎 黒田剛監督は大一番で、ともに無失点で連勝した直近2試合と同じ11人を並べる3バック布陣で臨んだ。試合開始から間もない前半5分、町田の右サイドで縦パスを通され、角度のないところから鹿島FW師岡柊生が左足シュート。これがGK谷晃生が伸ばした左足の先を抜け、ファーのポストを叩きゴールに吸い込まれた。 3試合ぶりに失点を喫した後も鹿島の流れが続き、前半16分にはMF樋口雄太にカットインから左足で決められて2点差。23分に左CKのサインプレーからMF下田北斗が鮮やかな左足ミドルを決めて1点差と迫ったものの、同アディショナルタイムには相手エースFW鈴木優磨にGKとの1対1から追加点を奪われた。 J1初挑戦の町田は第4節の3月札幌戦で初めて首位に立ち、5月中旬から8月まで首位を快走した。首位を明け渡した9月に広島との上位対決に敗れるなど5試合勝ちなしと失速したものの、11月のFC東京戦からは2連勝と勢いを取り戻した。執念で最終節まで優勝の可能性をつなぎ止め、最後の最後までリーグを盛り上げた。