AIとコンサル提案力で課題解決に挑む「千里眼」企業の正体
高山博和(たかやま・ひろかず)/1983年8月8日生まれ。2008年4月、アビームコンサルティング入社。2013年4月、株式会社グリフィン・ストラテジック・パートナーズ入社。2016年6月、当社設立、取締役COO兼CAO就任。2020年12月、当社代表取締役社長。2022年4月4日、東証グロース市場上場(撮影:尾形文繁)
AIがビジネスで活用されるようになって久しいが、AI技術だけでなく、顧客の課題解決支援にも注力しているのがセカンドサイトアナリティカ(5028)だ。設立から6年弱となる2022年4月4日、東証グロース市場に上場した。社名のセカンドサイトは「千里眼」を、アナリティカはスペイン語で分析を表す。技術力と提案力を併せ持つコンサルタント集団を率いる高山博和社長に、ビジネスモデルや成長戦略を聞いた。――上場はいつから考えていたのですか。 2018年からだ。会社を設立して2年ほどたった時に、この先、社会的信用を高め、いい人材を採用するために、上場が必要ではないかと考えるようになった。 ――東京証券取引所が開示した新規上場会社概要には、事業内容として「機械学習やディープラーニングなどを用いたアナリティクス・コンサルティングサービスおよびAIプロダクトの提供」と記述されています。 当社では、データ活用により新たな価値を創造するための事業を展開している。AI技術を活用しているが、AIが最終ゴールなわけではない。顧客が持っているデータを活用して、顧客の課題を解決することこそ当社が目指しているものだ。 私と加藤良太郎会長が金融業界向けコンサルティングをしていたため、設立当初は金融業界向けのサービスを主体に手がけていた。現在では、ノンバンク・銀行・保険、決済といった金融業界に加えて、建設・不動産、情報・通信などの業界向けにコンサルティングサービスを展開している。
本文:4,400文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
広瀬 泰之