河村勇輝が28得点6アシスト 「リズム良くない」指揮官の言葉に奮起 バスケ男子強化試合
パリ五輪に向けたバスケットボール男子の国際強化試合は23日、札幌市の北海きたえーるで行われ、世界ランキング26位の日本は、同5位の強豪で若手主体のオーストラリアに95―95で引き分けた。 第4クオーター最終盤、92-95と連敗がちらつく場面だった。河村勇輝がドリブルで守備を揺さぶり、3点シュートラインまで戻って放ったシュートはリングに吸い込まれた。残り19秒の土壇場で同点。河村は「自分の成長が問われるところだった」と誇らしげだった。 前日の試合後、記者会見の場で、隣のホーバス監督から「リズムが良くなかった」と注文が付いた。「外でボールを回す時間が長かった」と反省した司令塔はこの日、積極的にドリブルで仕掛けた。ドリブルからふわりと浮かせる技ありシュートや、中に切り込みホーキンソンへつなぐパターンも機能し、最多28得点、6アシストを挙げてみせた。 今月28日にも米プロNBA組が合流する。「ディフェンスを引き寄せられれば、より相乗効果で良くなっていくはず」。チームの上積みを見据え、パリへの最終調整に臨む。(石原颯)