セドグロクラウン・ベンコラ宿命の好敵手【1】ハイパワー&最先端技術の投入でますます高まるライバル関係|1987年式 日産 セドリック 4ドアセダン V30ターボ ブロアムVIP & 1986年式 トヨタ クラウン セダン 3000 ロイヤルサルーン G Vol.1
【1987年式 日産 セドリック 4ドアセダン V30ターボ ブロアムVIP & 1986年式 トヨタ クラウン セダン 3000 ロイヤルサルーン G Vol.1】 シリーズ:セドグロクラウン宿命の好敵手 ▶▶▶【画像43枚】両者のベンコラ・インテリアなど。3LのVG30型搭載車はフロントグリルのエンブレムがゴールドとなるセドリック。また、NAとターボではデザインも異なる 1980年代序盤のセド・グロとクラウンは、ターボエンジンの投入によりハイパワー&ハイスペックという新たなステージに入った。日本を代表する両者に牽引されるように、この流れは一気に下のカテゴリーにも飛び火し、国産車全体でパワー競争の様相を呈してきた。加えて、高級車市場に目を向けると、1981年に登場した初代ソアラが一代でスペシャリティーカーの地位を確固たるものにした。このように70年代とは打って変わって、日本の自動車界全体がにわかに活気づいてきた。 そして1983年、セド・グロとクラウンの戦いは第2ラウンドへと突入する。ここでも両車は同じ年にフルモデルチェンジを実施しており、6月にセド・グロがY30となり、8月にクラウンがS120系へと移行。両車ともに意欲的な進化を果たしている。 注目のエンジンは、Y30が日本初のV型6気筒エンジンとなるVG型を搭載。最強スペックを誇る3LターボのVG30ET型を頂点にした新型エンジンは、クラウンを大きく引き離した。一方のクラウンはデビュー直後から矢継ぎ早に改良を実施。3LDOHCの6M‐GEU型や2LDOHCスーパーチャージャーの1G‐GZEU型を投入し、Y30に対抗していく。このほか、エレクトロニクスを駆使した最先端技術&装備も見逃せないポイントだ。 この頃の日本は、1983年に東京ディズニーランドがオープンし、1984年には日経平均株価が終値で初めて1万円を突破するなど、80年代後半に絶頂を迎えるバブル景気前夜といえる状況だった。その追い風を受けてヒートアップしたライバル関係を、最上級グレード同士で見ていこう。 初出:ハチマルヒーロー 2014年 11月号 vol.27 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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