お誘いの伝え方で損している人がやりがちなこと 相手が返事に困ってしまうようではアウト
② 発見がある 知らなかったことを知ることができた。その驚きは、とても強いものです。幼い頃に初めて知ったことを何年経っても思い出せる、そんな経験はありませんか。 ■いちばん最初にやってくる感情は「驚き」 日本では感情のことを大きく「喜怒哀楽」の4つに分類しますが、哲学者のデカルトによれば「驚き・愛・憎しみ・欲望・喜び・悲しみ」という6つの情念があるそうです。そしてその中でも、驚きはいちばん最初にやってくるものと述べられています。そこから、愛や喜びといったものに発展していくのです。
なかなかハードルが高く思えるかもしれませんが、思わずハッとさせられるようなものじゃなくても、「へえ、知らなかった」と感じてもらえればそれは十分驚きです。 話題のスポット、意外なお店、見慣れない食べ物に飲み物。いろんなネタが日々世の中を賑わせています。相手の趣味や好みにも左右されますが、相手の知らないようなことを伝えることができれば、それはとても強力なお誘いになりうるのです。 ③ ストーリーが想像できる
こんな経緯があったのか。行くとこんなことが待っているのか。あなたがお誘いする瞬間を今とするなら、その前後を想像できるのが良い提案です。 昔話や故事成語にもストーリーがありますが、実はストーリーがあると情報の理解と記憶が深まると言われています。例えば「最近、日本酒を勉強しているんだけど」と手前の経緯を伝えたり、「結末が予想できなすぎるって話題になってる映画があって」のように、行った後のプラスの未来を伝えたりしてみましょう。
誘われた意図も分からないし、何をしに行くのかも分からない。そんな状態で前のめりになれる人は少ないものです。ぜひ、時間軸を前後に広げてみましょう。 デートしませんか? →チケットがあるんだけど行ってみない? 業務連絡にならないよう気をつけましょう。誘いたい、一緒に出かけたい、来てほしい、という思いが強すぎると早くそれを共有したくて、極めて端的なフレーズになってしまいがちです。 「デートしませんか?」「食事でも行きませんか?」「ぜひ一席設けさせてください」は、プレゼンで言うところの結論です。結論から話すのはいいのですが、それだけだと業務連絡のような無味無臭なメッセージになってしまいます。