レアル・マドリー守護神クルトワ「GKの道は本当に険しい。14~15歳から自分こそが最高だと信じてきた。何度もそう言い聞かせてきた」
レアル・マドリーGKティボ・クルトワが持つ強靭なメンタリティーおよび自尊心は、自覚的に手にしたもののようだ。 2024年に『アマゾン・プライム』が発表した、クルトワの長期離脱からの復帰の過程を収めたドキュメンタリーのタイトルは「ナンバー1の帰還」。そうしたことにも表れている通り、クルトワは自身こそが1番だという自負を抱える、とても強気な性格の人物として知られている。 クルトワ本人によれば、そうした性格でなければ、現在のような地位を獲得するのは難しかったようだ。グローブ・サッカー・アワードに出席したベルギー人選手は、ピッチ上にポジションが一つしかないGKを務めていく上で、必要だった心構えを語っている。 「世界で最も重要なクラブにいれば、とても厳しい要求を課されることになる。各選手が自分の瞬間、自分のチャンスを手にし、チームを前進させられる役割を担うんだよ」 「そしてGKの道は、本当に辛いものでもある。僕は14~15歳くらいから、とても強靭なメンタルでプレーに取り組むようになった。最高の選手になるためには、自分が最高なんだと信じ続けなくてはならない」 「僕は自分が最高であることを示すために、何度も繰り返し、自分こそが最高なんだと言い聞かせてきたんだ」 クルトワはその一方で、カルロ・アンチェロッティ監督のチーム管理の素晴らしさについて説いている。 「アンチェロッティはトッププレーヤーであふれかえったロッカールームの扱い方を熟知している。そうできる監督は多くはない。彼はいつも落ち着きを与えてくれるんだ」 現代フットボールの過密日程については警鐘を鳴らした。 「プレーインテンシティーはどんどん高くなっていて、体にさらなるダメージを与えている。試合数を減らすことには僕も賛成だ。“試合を減らす方が実質的な試合を増やす”ことになるのかもしれないしね。現在のコンセプトは機能しておらず、変化が必要だろう」 「マドリーの調子について? 僕たちはチャンピオンズ王者だ。自分たちのプレーには浮き沈みがあったけど、エンバペ含めて全員が状況に適応しようとしている。シーズンの終わりに成功をつかんでいると、僕たち全員が確信しているよ。なぜならば、そのために懸命に努力しているからね」