追記あり:LVMHのアルノー家がパリFCの過半数株式を取得か ケリングとのライバルの争いはピッチ上でも?
【追記:10月17日】アルノー家の持株会社フィナンシエール・アガシュは、パリFCの過半数株式の取得に向けて交渉中であることを明らかにした。持分の比率や取引金額などは非公開。なお、少数株主となるパリFCのピエール・フェラッチ会長は、2026-27年シーズンの終わりに引退を希望すると発言しているため、その際には持分をフィナンシエール・アガシュに売却すると見られている。 【画像】追記あり:LVMHのアルノー家がパリFCの過半数株式を取得か ケリングとのライバルの争いはピッチ上でも?
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)を率いるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)の一族は、エナジードリンクで知られるレッドブル(RED BULL)と共同で、フランス2部リーグに所属するパリFC(Paris FC)の過半数株式取得に動いているようだ。
この取り引きは、熱心なサッカーファンである長男アントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージと、三男フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)LVMHウオッチ部門CEOが先導したそうで、パリオリンピック・パラリンピックのプレミアムパートナー就任やF1との10年間のパートナーシップ契約など、このところ際立っているスポーツシーンへの参入の足掛かりのひとつと見られる。情報筋によれば、アルノー家は一族の主要な持株会社フィナンシエール・アガシュ(FINANCIERE AGACHE)を通じて株式の約55%を、レッドブルは約15%を取得し、パリFCのピエール・フェラッチ(Pierre Ferracci)会長が残りの約30%を保有するという。
パリFCとレッドブルについて
パリFCは、パリを拠点とするプロサッカークラブを誕生させる目的で1969年に設立。70年代は1部リーグで戦うこともあったが昇格と降格を繰り返し、一時は5部リーグにまで転落。しかし、2017-18シーズン以降は2部リーグに所属し、現在は第8節を終えて首位に立ち、78-79シーズン以来57年ぶりの1部リーグ復帰を目指している。なお、過去にロナウジーニョ(Ronaldinho)やリオネル・メッシ(Lionel Andres Messi)らを擁したパリ・サン=ジェルマン(PARIS SAINT-GERMAIN)とは別クラブだ。