森ひかる、2大会連続の五輪出場決定 失意の東京後は「もう2度と出たくない」進退悩むも、再び夢舞台へ
◆トランポリン ▽パリ五輪代表選考会(12日、前橋市・ヤマト市民体育館) 五輪代表1枠を決めるトランポリン・グランドチャンピオンシップが行われ、女子は21年東京五輪代表の森ひかる(TOKIOインカラミ)が優勝し、2大会連続の五輪出場を決めた。 【写真】森ひかる、吉田沙保里さんと仲良し2ショット 森は19年世界選手権で日本勢初の金メダルを獲得。メダル候補として臨んだ21年東京五輪は予選落ちで、泣きくずれた。「もう2度と五輪には出たくない」。失意のどん底を経験し、競技から退くことも考えた。 友人らと思いっきり遊び、時給900円のお寿司屋さんでアルバイトにも挑戦した。競技以外でも様々な経験を経て「やっぱり一番はトランポリンを好き。トランポリンを続けたい」と確信。社会人になり、現在の所属先であるTOKIOインカラミには自らメールを送って“営業”。「うまく行かない部分がたくさんあったんですけど、その中でも諦めないでやって来た。うまくいかない中でもトランポリンを続けたいし、試合でいい演技をしたいっていう思いがあった」と森。好きを極めた先にもう一度、五輪にたどり着いた。
報知新聞社