「経済の歯車を回すため、国民所得の倍増を」加藤勝信氏が訴える景気対策の根幹は?
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年9月22日に公開された動画のテーマは「加藤勝信氏・国民所得倍増計画」。 ゲストに、9月27日投開票の自民党総裁選に立候補した加藤勝信氏をお迎えし、総裁選立候補への思いを伺います。本日は、公約に掲げる「国民の所得倍増計画」と「3つのゼロ」について、実現の具体策を伺いました。 【このトピックのポイント】 ・新しい日本に向け、経済の歯車を強く回す時期に来ている ・歯車の駆動となる「賃上げ起点の所得倍増計画」 ・子どもが受ける地域格差をなくす「3つのゼロ」とは
加藤勝信氏のプロフィールをご紹介します。 大蔵省(現財務省)で官僚を経験後、加藤六月衆議院議員の秘書を経て、2003年に衆議院議員に初当選。以降、一億総活躍担当大臣、厚生労働大臣を3回、働き方改革担当大臣、内閣官房長官などの要職を務めています。 一番大変だったのはコロナが始まった頃の厚労大臣経験。発症当時、どういう危険性があるか十分な情報もなく、体制も不十分な中で、「医療の現場で対応された方、大変なご苦労があったと思う。国民の皆さんにも協力いただき、5類に戻すことができた」と振り返ります。
新しい日本に向け、経済の歯車を強く回す時期に差し掛かっている
加藤氏は総裁選で、「国民所得倍増」を最大の公約に掲げています。 自民党が政権を奪還しアベノミクスを展開した12年前、失業率は5%を超え、有効求人倍率は1.0を切っていました。 加藤氏は現在までの間に、働く人は1割、女性の有職率は2割、高齢者は倍増しましたが、「全体としての報酬は増えてきているけれど、1人の賃金が全然上がってこなかった」ととし、1人あたりの賃金を上げる時期に来ていると指摘します。 また、欧米との賃金差にも触れ、「所得が上がらないと若い人が海外に行ってしまう。夢があって海外に行くのはいいけれど、日本がダメだから海外に行く、こういう日本には絶対したくない」と訴えます。 原資となるのは、国内企業の過去最高の利益や現預金350兆円。加藤氏は「賃金は上がっていくものだから、夢を持ってもらう」と、1人あたりの賃金を上げることが、国内消費を広げる推進力になると語ります。