「経済の歯車を回すため、国民所得の倍増を」加藤勝信氏が訴える景気対策の根幹は?
子どもが受ける地域格差をなくす「3つのゼロ」
経済の成長プランを掲げる一方で、働き方改革や厚労相を務めてきた加藤氏ならではの政策が「3つのゼロ」です。子育て世代や若い世代への目配りを忘れない、加藤氏が掲げる「日本総活躍プラン」のポイントです。 加藤氏「この7~8年、子どもの出生数が急激に下がってきた。これに対応するのが大事。もうひとつ、『子どもは国の宝』なら、日本で生まれた子どもはどこに住んでいようが、同じように支援されなければいけない」 「3つのゼロ」とは、給食費、子どもの医療費、出産費の負担をゼロとするものです。 現在、学校給食費や子どもの医療費には地域で差がありますが、「この差っておかしくないですか」と加藤氏は問いかけます。 自治体の財政力の違いがこうした格差を生む原因のひとつですが、加藤氏は「この結果、子育て世帯が都心に流れていってしまう」と指摘します。 最低賃金の引き上げや給食費の無償化は「子どもが受ける機会の平等や、地方の過疎化にも対応している」と、加藤氏は強調します。