【陸上】パリ五輪金メダリストの報奨金は300万円に減額 アネテ大会以降五輪では最低額 22年、23年世界選手権優勝と同額に
日本陸連が3月26日に理事会を開き、今夏のパリ五輪で活躍した選手に送られる選手報奨金について発表した。 東京世界陸上マラソン代表はパリ五輪メダル+標準突破で内定 参加標準記録は男女とも大幅上昇 金メダルを獲得した選手の報奨金は300万円となり、銀メダリストには200万円、銅メダルには100万円が送られる。4位から8位までの入賞者の報奨金は80万円~40万円となり、いずれも昨年の世界選手権と同額となった。なお、リレー種目については、予選、決勝に出場した全選手を対象に設定金額の半額が支給される。 五輪の金メダリストへ送られる報奨金は04年アテネ大会では500万円。続く08年北京大会、12年ロンドン大会では1000万円と倍増。さらに16年リオ大会、21年東京大会では2000万円に設定されていた。 日本陸連は20年のコロナ禍以降、財政が悪化したことを受けて、22年のオレゴン世界選手権から報奨金の減額を決定。今年度も状況が大きく変わらず、パリ五輪での報奨金が大幅に引き下げられることになった。 五輪についてはアテネ以降では最も低い金額となったが、日本陸連は「予算が厳しくなっているのが正直なところ。世界陸上水準に合わせるかたちになった」とし、メダリストがすべて対象にならないとした上で「強化費などで支援していきたい」とした。
月陸編集部