高橋大輔が振り返る初の「氷艶」ラブシーン「今の自分だから表現できること」
第3作は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』がモチーフ
そこから5年。今年6月8日から始まる第3弾『氷艶 hyoen 2024 -十字星のキセキ-』では、初の現代劇に挑戦する。。今作は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフの、現実と銀河の世界が舞台の、時を超えた魂の再生の物語。高橋さんは主演の「カケル」役だ。 「5年ぶりの氷艶、楽しみはもちろんですが、実は不安のほうが大きいです。5年たって成長した姿を見せたい気持ちが強いですが、前回より成長していないと思われたらどうしようとか。前回は、わけがわからない中スタートしてからの成長だったのですが、今回はあの結果を踏まえてのことなので、プレッシャーが高いです。何も考えず、自分なりに準備していきたい。お稽古が始まったらいろんなことが起こるとは思います。今回は『銀河鉄道の夜』がモチーフですが、今までの氷艶は歴史ものをやっていたので、今回は現代風になるのかと考えると、そういう演技をしたことがないので、自分の演技がどうなるのか、まだ全く想像できないですね」
「堂本教子さんの急逝は残念でまだ実感がないです」
「氷艶」といえば、これまでは歴史もので、日本の伝統的な衣裳の様式美も、見どころだったが、今回はどういったものになるのだろう。氷艶の1回目、2回目で素晴らしい衣裳を作っていた、舞台衣裳家の堂本教子さんの昨年の急逝はとても哀しい出来事だ。 「堂本さんのことは、本当に残念で、まだ実感がないです。本当にすばらしい衣裳をこれまで作ってくださって、もっともっと作ってほしかった。衣裳というのは、一つの戦闘服なので、僕の場合、素晴らしい衣裳を着ることで気分が一層あがります。そういう意味では、今回も、すごくカッコいいですよ。氷の上でスピードを出して滑るスケートだからこそ映える衣裳を、担当の方々がいろいろ考えてくださっているそうです。見てくださる方たちは今回の衣裳も、また楽しんでいただけると思っています」
ゆずとともに高橋大輔が歌う!?
3回目の氷艶では、スペシャルゲストアーティストとして、「ゆず」が全公演に出演し、主題歌も担当。そして出演者たちが彼らの従来の歌を劇中で歌うという。 「ゆずさんは、僕にとって青春というか、『栄光の架け橋』をはじめ、学生時代から今まで歌わせていただいていますが、本当にすばらしいアーティストの方です。ライブでは、幅広い年齢の方が聞きにいらして、彼らはずっと全力投球で歌っていて、その姿が本当に感動的でした。そんなゆずさんとスケートのショーというのが、当初なかなか結び付かなかったです。でも、彼らの曲がどんな風に劇中使われるのか、本人たちも出演しますが、出演のミュージカル俳優の方たちが歌うので、すごく楽しみです。みなさんが歌うのを稽古の時や本番、裏で聞けるのは僕にとっても喜びです」 最近、高橋さんはミュージカルに出たいと公言しているが、今回の「氷艶」はミュージカル俳優たちが多く出演し、高橋さん自身が歌う場面も多いそう。 「僕、ミュージカルの舞台を見るのがすごく好きですが、自分の歌に関しては、以前の『氷艶』シリーズで歌わせていただいているとはいえ、基本素人なので、プロフェッショナルのメンバーの中で歌わせていただくのは、楽しみ半分不安半分ですね」