「黒から白へ…スマートな姿で帰ってきた」…観光列車「ふたつ星4047」が鹿児島に“里帰り” 車両の一部は元「はやとの風」
佐賀と長崎を周遊するJR九州の観光列車「ふたつ星4047」が22日、初めて鹿児島中央-吉松間を運行した。一部の車両は、2022年3月まで同区間を走っていた「はやとの風」が使われており、白く輝く姿に変わっての“里帰り”を多くの人が出迎えた。 【写真】「ふたつ星4047」を出迎える鉄道ファンら=鹿児島中央駅
午前10時ごろ、ふたつ星が鹿児島中央駅に到着すると、待ち構えていた旅行客や多くの鉄道ファンらが熱心にシャッターを切った。鹿児島市の無職長里利寛さん(76)は「レトロでたくましい黒色だったはやとの風が、スマートな姿で帰ってきた」と笑顔を見せた。 ふたつ星は22年9月、西九州新幹線開業に合わせ、武雄温泉-長崎間に投入された。3両編成で、1、3号車は「はやとの風」を転用。今回の特別ルートでの運行は、JR九州が取り組む南九州3県誘客キャンペーンの一環で実現した。 22日は、午後0時38分に吉松駅に到着し、午後1時47分に出発。午後2時3分に大隅横川駅、午後2時23分に霧島温泉駅でそれぞれ10分間ほど停車し、午後4時11分に再び鹿児島中央駅へ戻る。 23日は、鹿児島中央駅から肥薩線を経由して吉都線を走る。午前9時15分に出発し、午後3時47分に宮崎駅に到着する予定。
南日本新聞 | 鹿児島