30代で貯蓄「2000万円」を達成している人の割合は? 貯蓄額の「平均・中央値」もあわせて解説
何年か前、老後の備えとして「2000万円の貯蓄が必要」という話題が盛り上がりました。もしかすると現在も2000万円を目標に、貯蓄に励んでいる人もいるかもしれませんね。一方で、貯金をしたくとも思うように進まないという家庭もあるでしょう。 貯蓄の目的や目標額、進捗などは人それぞれですが、「他の人がどれくらい貯蓄しているのか」に関心がある人は少なくないはずです。 本記事では全世代の貯蓄の平均・中央値に触れたうえで、30代で2000万円の貯蓄を達成している人の割合や、貯蓄のコツについて解説していきます。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
全世代の貯蓄額の平均・中央値
金融広報中央委員会のデータによると、令和4年における金融資産保有額の全世代の平均は871万円です。思ったよりも多いと思う人もいるかもしれませんが、これはあくまでも平均ですので、極端に貯蓄額が大きい人の影響を受けやすいです。 例えば、金融資産保有額が100万円・300万円・500万円・700万円・5000万円の5人がいるとします。この5人の金融資産保有額の平均は1320万円となりますが、それだけで「5人は1320万円くらいずつ貯蓄している」というのは適切な表現とはいえないでしょう。 そのため、中央値にも注目してみましょう。中央値とは、数値を上から順に並べた際に真ん中に来る値のことで、前述の例でいうと500万円です。中央値のほうがより実態に近く、「5人のだいたいの金融資産保有額を表している」感じがするのではないでしょうか。 そして、先ほどの金融資産保有額の全世代の平均は871万円でしたが、中央値は100万円です。
30代の貯蓄の平均・中央値
続いて、30代の貯蓄の平均・中央値を見ていきましょう。同データによると、30代の金融資産保有額の平均は494万円、中央値は75万円です。 また、金融資産を全く保有していない割合は32.4%で、100万円未満と合わせると50.9%と30代全体の半数を占めます。そして、冒頭の「2000万円」以上の貯蓄している30代の割合は、わずか5.3%に過ぎません。