100万円以下の中古「ヴェルファイア」を見つけましたが走行距離が10万キロ…。高くても走行距離が短い車種を購入すべきでしょうか?
中古車を購入するとき、購入基準のひとつとなる要素は走行距離です。「安くても走行距離が長いと心配……」と感じる人は少なくないでしょう。その一方で、「走行距離が短い車は魅力だけど、値段が高くて手が出ない……」という人もいます。 今回のケースのように、新車だとその何倍もするヴェルファイアが100万円以下で販売されている場合、値段と走行距離のどちらを重視するかで迷ってしまうかもしれません。 本記事では、走行距離が10万キロを超える車のリスクをご紹介しつつ、購入判断に役立つポイントを解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
走行距離10万キロ超えの車が抱えるリスク
「車は走行距離が10万キロに到達したら買い替えた方がよい」といわれることがあります。しかし10万キロという数字が車の状態にどこまで影響を与えるかは、一概にはいえないでしょう。 実際、10万キロ走って調子が悪くなった車があるかもしれませんが、「10万キロ走ってもまだまだ現役」という車もあります。とはいえ走行距離10万キロを超えた車は、走行距離が少ない車と比べれば、リスクが増える可能性はあります。考えられるリスクをご紹介しましょう。 ■車両の劣化リスクがある 10万キロ超の走行車のリスクとして「エンジンや部品の劣化」が挙げられます。長い距離を歩いた靴が新品の靴より廃れていくのと同じで、長い距離を走ってきた車の各パーツは、ある程度劣化していくものです。 劣化すると、故障リスクが高くなります。例えばエンジンの規則的な運動をサポートするタイミングベルトは、劣化して切れてしまうとエンジンが正常に作動しなくなり、部品の破損やエンジン自体の故障につながることも考えられます。 ■市場価値や税金で不利になる可能性がある 10万キロ走った車は、市場での需要が少なく、市場価値が下がってしまう可能性があります。「たくさんの距離を走った車はガタがきているかもしれない」「いろいろ劣化して修理・交換費用が高そう」と思われる場合があるからです。そのため売却したときに、あまり値がつかないおそれがあります。 また10万キロ走った車は、新車登録からだいぶ年月を重ねた車であるケースが考えられます。仮に1年につき1万キロを走行してきたのであれば「10年落ち」の車です。新車登録から一定の年数が経過すると、自動車税種別割や自動車重量税は高くなります。 東京都主税局によると、例えば自動車税種別割については、初回新規登録から13年を超えるガソリン自動車(ディーゼル自動車は11年)の重課率はおおむね15%です。