青森みちのく銀のATM稼働初日、一部通帳入金でトラブル システム統合で不具合か
銀行合併に伴うシステム統合作業のため停止していた青森みちのく銀行のATMが5日、稼働した。同行によると、旧みちのく銀行のATMで通帳を使って入金手続きをした際に、ATMから通帳が出てこないトラブルが発生した。同日夕までに、利用者から数十件の連絡があった。同行は該当する取引の取り扱いを一時中止し、復旧作業を進めている。 旧みち銀の通帳は、システム統合に伴い青森みちのく銀行の通帳に切り替えが必要になる。同行によると、切り替え後の通帳を使った旧みち銀ATMの入金取引で、トラブルが起きている。カードによる入金や、切り替え後の通帳を用いた旧青森銀行ATMでの入金は、通常通り可能。 詳細な原因は調査中だが、青森みちのく銀行はシステム統合に関連する不具合が起きたとみている。トラブルを受けた顧客には個別に対応するほか、ATMコーナーに通知する文書を掲示し、ホームページにも掲載している。 同行の担当者は「大変ご迷惑をおかけしている。早期の復旧を目指す」と話した。そのほかのトラブルは発生していない。 合併前の2行は昨年12月30日に営業を終了し、翌31日から1月4日まで、基幹システムを青銀側に統一する作業を進めてきた。5日は午前7時にATMが稼働し、青森みちのく銀行青森中央営業部(青森市、旧みち銀本店)には通帳切り替えなどの手続きをするために利用客が訪れた。旧青銀の通帳や、青銀・みち銀旧2行のキャッシュカードは、切り替えをせずに従来通り使える。 6日は、県内外148拠点で新銀行の窓口営業が始まる。