プロ野球CSファーストステージ、勝つのはどっちだ?
ハム戦未勝利の金子、大谷は万全で投げられるか 金子、大谷の日本ハム戦、オリックス戦の成績は表5のとおり。大谷は対オリックス2戦2勝。直近の登板となった9月13日の先発では完封勝利を挙げており、いい印象で試合に臨めそうだ。ただ9月末に体調を崩し先発をスキップしたのは不安材料、5日の試合で復帰し2回無失点、公式戦自己最速の162キロをマークするなど結果は残したが今年初の中5日で万全の状態にできるかがキーになる。 一方の金子は日本ハム戦に3度登板、意外なことに一度も勝っておらず試合も3戦全敗、すべての試合で3失点以上を記録するなど実力からすると満足のいく結果ではない。そして金子には大きな不安材料が1つある。それがデーゲームだ。このシリーズはすべて14:00開始のデーゲームで行われるのだが、今シーズンの金子はデーゲームの登板がわずか2回で2敗、防御率、被打率、WHIPなども軒並み成績を落としている。これは今年だけの傾向ではなく2012年以降毎年のことだ(表6)。今季最大の大一番が普段と違う時間帯に行われることがどのように影響するのか?この点にも注目をしてみたい。 クライマックスシリーズが始まって8年目、ファーストステージ(旧第1ステージ)の出場チームにこれほど好調なチームがいないのは珍しい。長いシーズンを何とか戦い終えたといった様子の各チームがどのように最後の力を振り絞るのか。それぞれのチームの首脳陣の実力も問われる、今年はそんなポストシーズンとなるのではないだろうか。 (株)日刊編集センター