北海道 5日夜はオーロラが見られる可能性 この先一週間は晴れ間の出る日が多い
北海道地方のこの先一週間は、週明け7日(月)に雨が降る他は晴れ間の出る日が多くなるでしょう。気温は平年並みか高めで、季節の歩みはゆっくりとなりそうです。なお、今夜(5日)は道内でオーロラが見られる可能性があります。
5日夜から6日は広く晴れる。夜はオーロラが見られるかも
前線を伴う低気圧が通過した影響で今日の道内は、午前は道東方面などで曇りや雨の所がありましたが、その他では天気が回復し晴れている地域が多くなっています。今夜から明日(6日)にかけても高気圧圏内となり、上空には乾燥した空気が入りやすく、引き続き晴れる所が多くなる見込みです。 なお、情報通信研究機構(NICT)が運営する「宇宙天気予報」によると、先日3日(木)に大規模な太陽フレアの発生が確認されたそうです。今年の5月に太陽フレアが発生した際には強い地磁気嵐を引き起こし、北日本の広い範囲でオーロラが確認されました。今回の発生に関し道内では今夜、オーロラが見られる可能性があるとのことです。今夜は広く晴れる予想のため、オーロラ観察のチャンスは各地でありそうです。 ただ、明日朝までの最低気温は平年並みに戻る所が多く、道東方面の内陸では放射冷却現象の影響で氷点下の冷え込みとなる可能性もあります。冷え込みが強まるため、夜空を観察する際には暖かい服装を心がけた方が良さそうです。また、内陸を中心に霜の降りる恐れがあるため、農作物の管理に注意が必要となります。
7日(月)は前線の影響で広く雨に
7日(月)は、本州方面にかかる前線が北上する影響で、道内では広く雨が降る見込みです。前線上に低気圧が発生して北海道の南を通過する可能性があり、道東方面などで雨の降り方の強まる恐れがあります。大気の不安定度が増すと積乱雲が発達し、雷雨となる可能性もあります。最新の天気予報、気象情報に留意して下さい。
8日(火)は天気回復へ その後は晴れ間の出る日が多くなる
前線を含む気圧の谷は8日(火)には北海道から離れ、道内の天気は回復傾向となりそうです、翌9日(水)以降は高気圧の張り出しの中となる日が多くなるでしょう。来週末にかけては高気圧の位置により湿った海風の入りやすい地域で雲が広がることがあっても、まとまった雨が降るなど目立った天気の崩れはなさそうです。 気温は、全般に平年並みか高めとなる見込みです。なお晴れて穏やかな日を中心に朝晩との気温差が多くなることもあるでしょう。適度に服装で調節するなどし、体調を崩さないようお過ごしください。
日本気象協会 北海道支社 佐藤 雅義