米M&A、高金利でも活況とモイニハン氏-資金調達コスト予測可能に
(ブルームバーグ): 米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は13日、金利高止まりの中でも、賃金の上昇に支えられ米国の消費は好調を維持しており、企業は再び合併・買収(M&A)を検討していると語った。
モイニハン氏は、米個人消費の伸びについて、成長が鈍化し、インフレ率が低下する環境と矛盾せず、米経済になおプラスであり、消費者は支出を増やし続けていると指摘した。
フランスのベルサイユで開かれた会合に出席したモイニハン氏は、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「米消費者の回復力の強さが示されている。明日には多くのことが暗転する可能性はあるが、今のところすべてがかなり順調だ」と発言した。
米連邦準備制度が利上げを開始した当初、企業はM&Aを抑制する方向だったが、資金調達コストが一層予測可能となり、米景気が力強さを維持する中で動きを再開した。
モイニハン氏によれば、投資銀行業務は非常に活発で、取引のタイミング、価格設定、確実性に不安が残るものの、「多くのやり取りがあり、多くのディールで合意が成立しつつある」という。
2010年にCEOに就任して以降、大手米銀で最も長くトップを務める人物の1人であるモイニハン氏は、あと数年は現職にとどまる意向を示している。
財務長官など米政府の職を得る可能性について質問された同氏は、「そうした栄誉は他の誰かに譲る。私は世界で最も素晴らしい仕事を持っており、バンク・オブ・アメリカのためにやるべきことがたくさんある」と述べた。
原題:BofA’s Moynihan Says Consumers Still Strong Even With High Rates(抜粋)
--取材協力:Jonathan Ferro.
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Katherine Doherty