【陸上】世界陸連がBBCグリーン・スポーツ・アワードで受賞 コー会長「環境への配慮が、大会成功のために必要だと言える」
10月7日、英国放送協会(BBC)の選ぶグリーン・スポーツ・アワードの受賞者が発表され、世界陸連(WA)が「エリート・オーガニゼーション・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。グリーン・スポーツ・アワードは2022年から始まり、スポーツの持続可能な未来に貢献している個人または組織を表彰している。 賞金総額15億円!! 世界陸連が新たな世界一決定戦を創設!26年9月にブダペストで第1回大会開催 WAは今年「ベター・ワールド・スタンダード」を策定し、環境・気候変動問題に対する行動指針を策定し、大会の環境、社会、地域経済を大会の入札等において評価することを取り決めていた。また、選手が環境問題等について発言する場を設ける「ベター・ワールド・プログラム」の取り組みなどが評価された。 受賞に際しコー会長は「基準に持続可能性の指標を取り入れることは変化のきっかけになると思う。今後は環境への配慮が、大会成功のために必要だと言えるだろう。一朝一夕にはいかないが、スポーツが変革のための大きな手立てになると信じている」とコメントした。受賞式へは、現地の会議に出席していた副会長のジャクソン・トゥエ氏が出席した。 また、パリ五輪で男女混合マラソン競歩リレーで銅メダルを獲得した男子のR.カウリー(豪州)が年間世界選手賞を受賞した。カウリーは「ベター・ワールド・プログラム」のメンバーでもあり、気候変動に関する教育活動等を行い、競技と気温上昇に関する経験を共有するなどしている。 今年は環境問題を受けトヨタを主要スポンサーから外すよう国際オリンピック委員会(IOC)に要請する書簡に署名するなどの活動も行い、「持続可能な未来への力強い提唱者」として受賞に至った。
月陸編集部