父から生活保護の「扶養照会」が届きましたが、年収340万円で余裕がなく断ってしまいました…少しでも援助すべきでしょうか?
生活保護の扶養照会を拒否しても問題はない
生活保護の扶養照会の書類が届いたとしても、必ず金銭的支援や精神的支援をしなければならないわけではありません。支援できない理由として、次のことが挙げられます。 ・負債がある 住宅や教育、自動車など自身に借金があることから支援できる状況ではないと伝えた場合、支援できないと判断される可能性があります。 ・すでにお金を貸したことがある 生活保護を申請した本人にすでにお金を貸したことがある場合は、それ以上支援できないという理由になります。 ・生活保護の申請者との関係が良好ではない 長年(10年以上)、申請者と連絡をとっていない状態の場合には断る理由になると判断される可能性があります。 ・金銭的な支援が難しくても精神的支援を求められる可能性がある 精神的な支援とは、金銭的な支援(お金や物などの支援)とは別に、メールなどで連絡をとったり、電話をかけて話したりといった支援の方法です。こちらは、金銭や物とは異なり、生活保護の申請者との関係が良好ではないといった状況を除き、支援する側の負担になりにくい方法です。 そのため、金銭的な支援が困難でも精神的な支援を求められる可能性があります。
可能であれば精神的支援をする
生活保護の扶養照会で、支援を断ること自体は問題ありません。例えば、申請者との関係が良好ではなかったり、すでにお金を貸していたりといった理由がある場合は、支援が困難であると判断される場合があります。 ただ、精神的支援についてはお金や物などの負担がないため、「可能であれば電話をかける」「メールでやりとりする」などの支援をしてほしいといわれる可能性もあるかもしれません。 出典 厚生労働省 生活保護制度 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
【関連記事】
- ◆年金だけで暮らせないとき「年金生活者支援給付金」と「生活保護」どちらを受けるべき?併用はできる?
- 年金をずっと払っておらず、将来は「生活保護」を考えています。保険料などを払っていなくても受けられるのでしょうか?
- ◆65歳の父が「毎月10万円」の年金をもらっています。「持ち家で貯金と退職金が2000万円あるから大丈夫」と言っていますが、本当に大丈夫なのでしょうか? 年金が少ないので不安です
- ◆30代男性の隣人が「生活保護」を受給していると聞きました。まだ働けるように見えるけど…受給できる条件って何でしょうか?
- ◆「仕送りしてくれないと生活できない」79歳の母から衝撃発言。援助すべき? 生活保護を受給してもらう?