「出てきたら即逃げ…」『ドラクエ』ロト三部作「強すぎて嫌になる」ザコ敵どもの“やっかい度”
■終盤はほとんどが強敵だった『ドラクエ2』
1987年に発売された『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、前作からわずか半年で発売され、終盤のテストプレイがあまりできず、難易度が爆上がりしたことは有名な話である。 そのため、この『2』は、ロト三部作ではとりわけ嫌な敵が多い。 まず序盤、まだパーティメンバーがローレシアの王子とサマルトリアの王子の2人しかいない頃に出くわすこともある「マンドリル」。最大で4体まで現れ高火力な攻撃でローレシアの王子でもやられることが多々ある、序盤のトラウマ的なザコ敵だった。 中盤では大灯台が苦戦ポイントだった。ここで出会う「ゴーゴンヘッド」と「ドラゴンフライ」は逃走必至のトラウマモンスターである。 ゴーゴンヘッドはとにかく守備力が高く、ローレシアの王子でもほとんどダメージを与えることができないばかりか、呪文もほとんど効かない。さらにはスクルトまでも唱えるため、とにかく戦闘が長期化しやすい。 ドラゴンフライは最大5匹で登場することがあるが、全体に15程度のダメージを与える炎を吐いてくる強敵で、先制されたら最悪。先制して2体ほど倒してしまえばなんとかなるが、全員に炎を吐かれ全滅といったことを何度見てきたことか。 終盤のザコ敵はとりわけ強敵が多く、2回攻撃や痛恨の一撃などでローレシアの王子が倒されてしまうと、ほぼ「詰み状態」になってしまうので逃げざるを得ない。2回攻撃で守備力の高い「キラーマシーン」や痛恨の一撃で即死の「ギガンテス」、ザラキ連発の「ブリザード」など枚挙に暇がない。 中でも個人的に思い出深いのは「デビルロード」だ。ロンダルキアに登場するモンスターだが、自身がピンチに陥るとメガンテを唱えることがあるのだ。『2』のメガンテは唱えられたが最後、全滅が確定してしまうのである。 理不尽すぎるこの効果はさすがに不評だったのか『3』では全滅確定ではなくなり、唱えるモンスターも「ばくだんいわ」に限定されることになったが……。