「死」を意識した時の「メルカリ生前整理」という意外な選択肢
使うかもしれないという幻想
生前整理をする際、最も厄介なのは「また使うかもしれない」という考えです。モノを手放す時には誰もがそう思うのですが、この点に関しては潔さが求められます。そもそも長く使うことがなかったものを、今後も使うのですか? という話です。でもモノに執着すると、冷静に考えられなくなりますし、とんでもない発想になります。筆者の知り合いの女性(60代)は、孫が生まれた時、自分の子どもが生まれた時の肌着があることを思い出したそう。どうして20年以上も保管していたのかと聞いたら、「孫が使うかもしれないじゃない」と言いました。いくら可愛い孫であっても、それは赤ちゃんの親が許さないと思います……。 本人は使うかもしれないと思っても、時間の経過がそれを変えていきます。季節もの以外で半年触れずにいたものであれば、おそらく今後も触れることはないのでは? そのようなドライな考えも必要になります。
メルカリで売ることでお金が入ってくる
生前整理といっても、捨てるだけではお金がかかるだけです。そこでメルカリを活用していきましょう。例えば昔使っていた食器、棚に置きっぱなしになっている置物、本、眠らせている貴金属などは、メルカリでお金に変えられる可能性があります。特に昭和時代のものはレトロ人気もあって、意外な高値になる場合も。以前「メルカリで意外と売れる「いらないモノ」5選…捨てる前に要チェック!」でも紹介しましたが、「写ルンです」が人気だったりします。 他にも昭和を彷彿とさせる花柄の食器、スイッチがガチャンガチャンと音がする昔の扇風機などが「エモい」とされています。 貴金属に関しては、ブランドの本物証明があると変われやすくなります。もし証明がなかったり、そもそも有名ブランドのものではなかったりしたら、メルカリではなく買取店の方がよいと筆者は考えます。メルカリの場合、購入者はブランドを気にするのでノーブランドでは非常に売りにくいからです。そのため貴金属を買い取るようなリアル店舗を数店まわり見積もりを比べるのがおすすめです。