3つの指標を提案 専門家会議が会見(全文3)PCRは相談センター以外のルートで
異なるタイプのクラスター感染とは?
日本経済新聞:日本経済新聞の前野と申します。2つあって、1つはこの終わりにある、「これまで報告されているクラスターとは異なるタイプのクラスター感染の発生にも十分注意していく必要がある。」とありますけれども、これは何か現時点で具体的にこういったところを気を付けるべきじゃないかというのを想定されてるのかというのが1つです。 脇田:これは、これまで日本では発生をしていないような場所でもクラスターが発生する可能性はあるというふうに考えています。例えばシンガポールであれば、外国人労働者のドミトリーみたいなところでクラスターになっているということがありますから、そういった、例えば医療のアクセスが悪いような人が集まってるような場所というのは1つ可能性があるような場所だというふうに考えてますけど、このウイルス、非常にずる賢いというか、そういったところに入り込む可能性があるので、そういった意味で新たな場所というのを、クラスターの発生というのは非常に注意をしていく必要があるという意味で書いてあると思います。
超過死亡の指標は今後検討するのか
日本経済新聞:もう1つですけども、今日もいろいろ指標が出ていますけども、もう1つ、今は海外では超過死亡の数字もかなり出てきています。感染研は、インフルエンザでは肺炎とか超過死亡をやってますけども、現在のところ4月の上旬で止まってるかと思いますけども、こうした超過死亡の指標については今後、検討されることはありますでしょうか。 岡部:昔、感染研にいたときにちょっと携わってましたけども、確か感染研で求めてる超過死亡ってリアルタイムに出てきていないと思うんですよ。それなんで、つかんではいるけれども公表データとして全部が出てきてないので、たぶん発表になってないんだと思います。私のいたときも指摘はされてたんですが、なかなか早く出せなくて、ちょっと遅めであったと。ですからシーズンが終わってくるとそれが出てくるというふうには思います。 脇田:岡部先生が答えられたとおりなんですけど、感染研にいろいろお問い合わせいただいてるところですけども、やはり非常に感度が悪いといいますか、少し遅れて出てくるというところですので、現状で本当にこの超過死亡数というのがリアルタイムに超過死亡数を表してるのかというところは、少し、しばらく見ていかないといけないというふうに担当の人からは聞いています。