【北海道 2024年版】 夏の絶景・風物詩10選「定山渓」光のパフォーマンスで彩られた世界へ
◆前田森林公園
全長600メートル、幅15メートルのカナール(静水をたたえた水路)や自然が豊富な異国情緒あふれる雰囲気の前田森林公園は、北海道らしいスケールの大きさが魅力。ふるさとの森、つどいの森、野鳥の森と、園内の半分を森林が占める、緑溢れる憩いの場だ。 カナールの両側にはおよそ200本ほどのポプラ並木や、西洋の庭園をイメージしてつくられ、1ヘクタールもの広さを誇るサンクガーデン(沈床花壇)・水盤、白樺が並ぶシラカバ林など見どころも満載。 札幌中心部から少し足を延ばして自然豊かな公園でゆっくりと過ごす時間は、なにかと忙しない今の時代には特に贅沢だ。 前田森林公園(まえだしんりんこうえん) 所在地 北海道札幌市手稲区手稲前田591番地4外
◆神威岬
日本海側に位置する積丹半島は、海が青く透き通っており、その美しさから「積丹ブルー」と呼ばれるほど。北海道で唯一指定された海中国定公園だ。 浅瀬の岩々がくっきりと見えるほど透明度が高く、エメラルドグリーンに輝く海は息をのむほど美しい。 その積丹半島の北西部から日本海にのびる高さ80メートルの岬が「神威岬」だ。岬の先端に辿り着くと、そこは周囲300度まで視界が広がる絶景スポット。水平線が若干丸みを帯びて見えるため、地球が球体であることを実感できる。 神威岬(かむいみさき) 所在地 北海道積丹郡積丹町神岬町
◆樽前ガロー
樽前ガローは、樽前山の南麓に位置する渓谷。 ガローとは、方言で「切り立った崖」を意味する。夏になると、切り立った崖を深緑の苔がびっしりと覆い、緑のカーテンと称えられる絶景が出現する。 多くの写真家も足を運ぶフォトジェニックな場所だが、周囲の山林はヒグマをはじめとする野生動物の生息地になっている。ヒグマが活発に活動する朝と夕方を避けて訪れたい。 樽前ガロー(たるまえガロー) 所在地 北海道苫小牧市樽前
◆礼文島
礼文島は、稚内市の西方60キロメートルの日本海に位置する、日本最北の離島。 手つかずの自然が今なお残されており、海抜0メートルから高山植物が咲き乱れる、風光明媚な「花の浮島」として知られている。 花の種類は300種類ほどで、中でもレブンアツモリソウや町花のレブンウスユキソウなどは礼文島固有種だ。高山植物園では30種類2万株の高山植物を鑑賞することができる。 トレッキングも人気で、豊かな自然と風景、周囲に咲く花々を見ながら島内を巡ることで、島への理解も深まるだろう。 2024年8月10日(土)には花火大会、11日(日)には海峡祭りを開催予定。イベントに合わせて上陸すると、いつもとは違う礼文島の姿が見られるかもしれない。 礼文島(れぶんとう) 所在地 北海道礼文郡礼文町