ニュースワード「優生保護法」
優生保護法 「不良な子孫の出生防止」を目的に1948年に制定され、障害や精神疾患を理由に本人の同意がない不妊手術や中絶を認めた。旧厚生省は都道府県に、手術を行う上で身体拘束やだますことなども許される場合があるとの通知を出した。96年に母体保護法へ改正され、差別的な規定は削除。被害者への謝罪と一時金320万円の支給を盛り込んだ救済法が2019年に成立した。 衆参両院の報告書によると、旧法下では約2万5000人が不妊手術を強いられ、「本人同意なし」の手術は全体の約66%を占めた。手術を受けた最年少は当時9歳だった。