将来もらえる年金は夫婦で「月20万円」ほどの予定です。生活費を抑えれば働かずにやりくりできますか?
働けるうちは働く選択肢もある
前述の老後の生活費はあくまでも平均で、最低限必要な金額である点にも注意が必要です。定年退職後も長く続く老後生活では、以下のような出費も生じるでしょう。 ・旅行やレジャー ・趣味や教養 ・子どもや孫への資金援助 ・冠婚葬祭による突然の出費 ・けがや病気による医療費 万一の出費に備えて、ある程度の貯金をしておくと安心です。 節約に努めながら、年金20万円でどうにかやりくりできるかもしれませんが、万一に備えて、働けるうちは働く選択肢もあります。 定年後も仕事を続けると、生活費をまかなう以外にもメリットがあります。仕事を辞めると社会とのつながりが薄くなりがちですが、働くことで自然と社会とのつながりが生まれるでしょう。また就労時間に合わせて行動するため、生活リズムを保ちやすいこともメリットです。仕事からやりがいを感じられれば、心身の健康維持にもつながります。
年金20万円で働かずに生活費をやりくりするのは厳しい可能性がある。働けるうちは働くことも検討できる
老後の生活費について調べたところ、最低でも23万2000円~25万959円は必要であることが分かりました。賃貸暮らしの場合は家賃分の出費も考える必要があります。年金20万円から所得税・住民税などが差し引かれると、手取り額は17万円ほどになると考えられるため、働かずに生活費をやりくりするのは厳しいといえるでしょう。 支出の内訳から節約できる部分を探して、どうにかやりくりできる可能性はあります。しかし老後生活では、旅行やレジャー、趣味や教養などの出費も想定して、ゆとりを持ちたいと考える方もいます。 その場合の不足分は働けるうちに働いてまかなう選択肢も検討できるでしょう。老後も仕事を続けると、万一の出費に備えられるだけでなく、社会とのつながりを保ったり、健康維持につながったりするメリットもあります。 出典 総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要(18、19ページ) 公益財団法人生活保険文化センター リスクに備えるための生活設計 老後の生活費はいくらくらい必要と考える? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部