板垣あずさ、元セクシー女優の母として。「傷つくかな、と考えることもあるけど」
突然の引退時、すでに妊娠5ヶ月「産まないという選択肢はなかった」
――デビュー後は順調に人気セクシー女優の道を歩んでいきましたよね。 「ただ、現場に対してはめちゃくちゃ反抗していましたよ。なにしろ水着のグラビアだと思って行ってみたらヌード撮影だったり、『聞いてないんだけど』ってことが次々に降りかかってくるから。 私はデビューするとなっても、まだAV=真っ黒なケースに入って売られているDVDという怪しさ満点のイメージしか持っていなくて。作品ができあがってみたらパッケージに顔は載ってるし何だかキラキラだし、その挙句にもともと『レンタルはNG』と言ってあったのに、わざわざレンタルDVDの会社の偉い人が挨拶に来たりして、私としては『なんで!?』って気持ちでした」 ――それって、今の時代では完全にアウトなやつでは……。 「17年前の話ですからね。当時は契約書がなくて、すべてが口約束なわけです。レンタルについては当時在籍していた事務所のマネージャーが完全に私にウソをついて、メーカー側に勝手にOKを出していたと後に知りました」 ――2010年に一度AV引退を表明し、2012年に復帰。しかし2015年頃に、再び突然の引退をしていますね。もしやこの時……? 「お察しの通り、妊娠していました。子どもができていることを知らずに撮影現場にも行っていました。すでに5ヵ月くらいだと判明したと同時に、仕事は全てバラシ(キャンセル)にしてもらっています」 ――その時点で産むことは決めていたのですね。 「産まないという選択肢は考えませんでした。周りからは『今の状況では無理だ』と言われましたよ。でも、もしこの子を産まなかったとしても、AVはもう辞める気でいました。 とはいえ、そうしたら私は、上京したての頃のように何もない人間になってしまう……。またからっぽになることだけは、どうしてもイヤだったんです」 ――少し踏み入った話になりますが、お子さんの父親は? 「妊娠したことは話しましたが、相手はただ困っているだけでした。二ヶ月くらいの間、籍を入れるとか養育費だとかで揉めて、私の方が『もういいわ!』ってなったんです。 私はもう忘れます。あなたはこれまで通り、好きに生きてくださいって。認知もさせていません」 ――その方とは、もう連絡もとっていないのでしょうか。 「連絡できる状態にはしてありますが、私の方に気持ちがなさすぎて、子どもと会わせる時間も無駄だと感じるようになってしまって……。結果として、母子二人で楽しくやってこれたので、これで良かったのだと思っています」