「日本選手最多予選通過数」「過去最多トップ10フィニッシュ」など全米女子OPで更新された様々な記録とは?
3年ぶりとなる日本選手の海外メジャーワンツーフィニッシュ
笹生優花の優勝で幕を閉じた「全米女子オープン」。躍動したのは笹生だけではない。日本勢が層の厚さを見せつけ、トップ10に5人を送り込むなどかつてないレベルの記録的な大会となった。 【写真】18人の一大勢力に! 最新女子世界ランキング 100位以内の日本人選手(6月3日現在) 今年の「全米女子オープン」は初日から日本に勢いがあった。2アンダー、68で回った笹生が単独首位に立ち、吉田優利と岩井千怜が2打差の5位タイ。躍進を予感させるスタートだった。
2日目には出場した21人の日本勢のうち14人もの選手が決勝ラウンド進出。昨年の「全米女子オープン」で記録した11人を大幅に更新するメジャーでの日本人選手最多予選通過数となった。 3日目には不振が続いていた渋野日向子がこの日ベストスコアタイの66を叩き出して2打差の4位に急浮上。笹生が5位、小祝さくらが6位タイ、竹田麗央が8位タイと上位に日本勢がひしめいた。 そして迎えた最終日、首位タイで出たメジャー2勝の実績を誇るミンジ・リー(オーストラリア)が78とまさかの失速。混沌とした優勝争いの中で12番からの5ホールで4バーディーを奪った笹生が鮮やかに抜け出して3年ぶりの大会2勝目をつかみとった。 メジャー2勝は日本勢初の偉業でもある(前回優勝時の笹生は日本とフィリピンの両国籍を有しており大会などへの登録はフィリピンだった)。 ほかの日本勢も持ち味を発揮した。渋野は崩れそうになりながらも後半踏ん張って単独2位に食い込む。日本勢のメジャー1、2位独占は笹生と畑岡奈紗がプレーオフを戦った2021年「全米女子オープン」以来2回目の快挙だ。 渋野自身はメジャーで5回目のトップ5となった。これで、4回で並んでいた宮里藍を抑え、岡本綾子(12回)、畑岡(6回)に続くトップ5回数日本勢歴代単独3位に浮上したことになる。大舞台での強さを久しぶりに発揮したわけだ。 14位タイで最終日を迎えた古江彩佳は身上の粘り強いゴルフで68をマーク。6位タイに順位を上げてフィニッシュした。