「1人でいるのは淋しい」住民の心の拠りどころを 地震の被災地で新たな地域コミュニティが発足
「きっとまた復興させましょう」「同じ北陸同士、震災経験したもの同士、くじけず頑張りましょう!!遠くから応援しています」 メッセージボードに並ぶ応援の言葉。温かい言葉の数々にとうげ組のメンバーの目には涙が浮かんでいました。 山古志村にはとうげ組と同じように、地震のあと地元の女性たちが力を合わせて、立ち上がったケースもあります。 地元のレストラン「山古志ごっつぉ多菜田」もそのひとつです。 山古志ごっつぉ多菜田 五十嵐なつ子さん 「こんなに全国の人たちに支援をしてもらって、これだけ嬉しかったことはないと。この地区にあった一軒の食堂もなくなったし、ここにおいでになる方の休める場私らがを作るのが一番いいんじゃないかと」 災害から立ち直り、自分たちのできることを進めてきたという店主の五十嵐なつ子さん。その力強い言葉が、とうげ組の背中を押してくれました。 柴田さん 「同じような感じで行けるかなというのが垣間見えたので、なんかすごく私たちにも似たようなことができるんじゃないかなって」 ■閉塞感を打ち明けられる場を 茶会でこぼす本音 今月6日に開かれた茶会には、地元の女性たちが続々と集まりました。 ハロウィンの衣装で少しでも明るくと始まったこの茶会は、先月の記録的な大雨を受けて急遽開催が決まったものです。住民たちは、自らの被災状況などを話し合っていました。 参加した住民 「野菜があったところに水がバーッといったからダメ。しょうがない」 「地震の後、ボランティアの人が何回も避難所から仮設住宅から来てくれて感謝」 河川の氾濫や、住宅への浸水などの被害が相次いだ門前町。多くの住民が胸の内にある閉塞感を打ち明けられる場を求めていました。 参加した住民 「自然豊かな能登をこれ以上いじめてほしくないです。ちょっと立ち直ったかなと思ったあとにこれやられた、ちょっと折れるよね」 「心折れていたけど、ちょっとでもこうやって笑ってみんなと会話出来て楽しいなと思う」