2024年サッカー界ドラフト1位クラスの選手たち 恵まれた体躯の逸材GK&DF8人
稲村隼翔(いなむら・はやと)東洋大学→アルビレックス新潟 DF/2002年5月6日生まれ/182cm、72kg 特別指定選手として参加したルヴァンカップでは、内定先のアルビレックス新潟を初の決勝進出に導いた。今、もっとも注目されている大学選手といっても過言ではないだろう。 貴重な左利きのセンターバックであることに加え、正確で丁寧な配球は稲村の武器のひとつだ。ビルドアップやインターセプト、ロングフィードなど、稲村を攻撃の起点とする展開は少なくない。特筆すべきは好不調のない安定感で、それは東洋大学の試合でも新潟の試合でも変わらない。新潟サポーターは、そんな稲村のプレーに熱狂的な応援を送り、来季のプロ入りを待ちわびている。
桒田大誠(くわた・たいせい)中京大学→柏レイソル DF/2002年8月26日生まれ/185cm、80kg 高校時代は全国大会とは無縁で、年代別日本代表歴もなし。大学もあえて地元の千葉県とは離れた東海地域の中京大学に進学。いわゆる"エリート"とは縁遠い経歴を送ってきたが、185cm、80kgの恵まれた体躯と力強いヘディング、そして劣勢の時にこそ光る跳ね返す力とロングフィードが注目されないはずがない。3年時には早くも柏レイソルの内定を獲得した。 「エリートには負けない」という強い気持ちをもって臨んだ大学での全国大会では、パワー任せではなく、チーム全体をコントロールするクレバーなプレーで関東の"エリート"たちを封じ込めた。まだまだ伸びしろが見込める、まさに未完の大器だ。
田所莉旺(たどころ・りお)帝京高 DF/2006年4月8日生まれ/187cm、84kg 187㎝の高さとともに光るのは、ロングフィードの精度とビルドアップ能力で「足元はインターハイに出ているチームのセンターバックのなかでは誰にも負けない」と自信たっぷりだった。高さと足元を兼ね備えた選手として評価され、中学時代から年代別日本代表の常連だったが、出場機会を求めて高2になったタイミングで川崎U-18から帝京高校への移籍を決意した。 以前は守備のアグレッシブさが課題だったが、「帝京に入って、上の年代になればなるほど守備が評価されると強く感じるようになった」ということで、守備強度を上げられるようになった。10月には年代別日本代表への復帰を果たし、高卒でのプロ入りを視野に入れている。