【ガールズケイリン】尾崎睦「自分を信じて全身全霊をかけて優勝を狙う」…岸和田競輪G1パールカップきょう13日決勝
令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛 第2回パールカップ 尾崎睦(39)=神奈川・108期=が13日、「決勝」12Rに出走する。 絶対に取ってやる。尾崎がG13大会連続の決勝進出を決めた。「取るつもりで来ました」と強い決意を表明して臨んだシリーズ。東予選では、中団内に包まれながら、最終バックで外に持ち出すと、先に抜け出した飯田風に迫って2着。準決勝は、最終バック番手発進の奥井迪―吉村早を追いかけて3着で突破した。 準決勝は仕掛けず終わり「2コーナーでまくりに行くか迷いました。でも、勝ち上がりのリスクを考えてしまって。そう思っている時点で良くないのかもしれないが、まずは決勝へ、というのを第一に考えていたので。いい展開だったし、追走を選択しました」。冷静に状況判断した結果。消極的だった訳ではない。 デビュー当初から長い間、力でねじ伏せる競走で優勝を積み重ねた。しかし、近年は周囲の脚力が上がり、走破タイムも良くなっている中で「去年は優勝が減ったし、レースを作らないとダメだと実感しました。師匠(渡辺秀明・68期)からは、最初からそう言われていたんですが、自分が理解できていなくて。最近、理解できてきた感じです」。苦しい時期を糧に、今の好調がある。 バックアップしてくれている仲間の期待に応えたい。「師匠はミッドナイト明けの朝からでも練習を見てくれます。それに平塚は本当に環境が良くて。自分のグループだけでなく、練習予定でない時にバンクに行っても、『一人なら一緒に練習する』って他のグループの人も誘ってくれて。本当に温かいんですよ。『自分なんて』って思った時期もあったが、自分を信じないと。ここまで来たら全身全霊をかけて優勝を狙っていきます」。全力を尽くして3度目の正直をかなえてみせる。 (上倉 健)
報知新聞社