【バレー】高橋健太郎、スタメン起用に応える8得点「関田さんとすりあわせながら」攻守で存在感
<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本3-0オランダ>◇男子予選ラウンド第3週◇第10戦◇21日◇フィリピン・マニラ 出場を決めているパリ五輪で72年ミュンヘン大会の金以来、52年ぶりのメダルを狙う日本がオランダにストレート勝ちし、ネーションズリーグ(VNL)ファイナルラウンド(27~30日・ポーランド)進出を決めた。MB高橋健太郎(29)が、スタメン起用に応える8得点を挙げるなど攻守で存在感をみせた。次戦は22日にフランスと対戦。五輪で強豪国との対戦が少なくなる世界ランキング5位以内を守るため、勝利を重ねていく。 ◇ ◇ ◇ 戦略通りに打ち込み、手を伸ばし、高橋健がまだ五輪切符を手にしていないオランダに立ちはだかった。「相手のミドルの動きをデータで見て(セッター)関田さんとすりあわせながらできたのでよかった」。持ち味のブロックを2本決めるなど、MBながら西田、石川に次ぐチーム3位の8得点。ストレート勝ちに貢献し「いい雰囲気で試合ができた」とうなずいた。 フルセットの末に敗れた前戦カナダ戦とは異なる布陣で臨んだ。試合前に、コンディション調整で登録を外れた高橋藍に代わって富田が登録。OHのスタメンには石川と大塚が名を連ねた。今大会は、パリに向けたメンバー選考の場でもあり、コートに立つ限りアピールが求められる。MBは現状の4人で五輪へ向かうことが濃厚だが、出番を狙って勝負は続く。初の大舞台を目指す高橋健は「切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長していきたい」と、チーム全体を見たシンプルな言葉に決意を込めた。 この勝利で、上位8チームによるファイナルラウンド進出が決定。日本は五輪での戦いを見据え、フルメンバーで昨年の3位に続くメダル獲得を目指す。「絶対に昨年よりもいい色を取る、金を取るとチームの中で意識統一されている」。パリ前哨戦となるVNLで表彰台に立ち、胸を張って本番を迎える。【竹本穂乃加】