京都工学院が112得点で圧勝発進、前身・伏見工元監督の山口良治氏も観戦 高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕して1回戦9試合が行われ、伏見工が前身の京都工学院が聖光学院(福島)に112―0で大勝した。 【写真】京都工学院の前身・伏見工元監督の山口良治氏もスタンドから観戦 赤と黒のジャージーをまとったフィフティーンが9大会ぶりに花園に帰ってきた。優勝4回を誇る伏見工の流れをくむ京都工学院が計18トライを積み上げ、112-0で圧勝。主将のFB広川は「1勝、2勝で満足してもらえる学校じゃない。2、3回戦と勝ち進んでいけるようにしたい」と気合を入れ直した。 2016年に伏見工と洛陽工が統合されて現校名となってからは初の花園の舞台。第3グラウンドながら約1100人が観戦するほどの注目を浴びた。緊張感も見せず、開始早々の前半3分に先制トライを奪うと、FW陣も積極的に走って前進し、トライを量産した。 112得点は前身の伏見工を含めても同校史上最多得点。スピード感あふれるラグビーを展開し、司令塔のSO杉山は「前半は風上だったので、しっかりとエリアを進めていきながら自分たちの強みを出していけた」と手応えを口にした。 伏見工初優勝時の監督でドラマ「スクール☆ウォーズ」主人公のモデルとなった山口良治(よしはる)氏(81)もスタンドで見守った。広川は「優勝が目標だけど、チャレンジャーなので一戦一戦、大切に戦っていきたい」。ノーシードの伝統校が新たな歴史を刻む。(大石豊佳)