石川県内は9日夜から警報級大雪のおそれ 「液状化被害の町」では融雪が効かず不安の声も
この冬最強の寒波の影響で、石川県内は9日夜のはじめ頃から10日にかけて警報級の大雪になるおそれがあります。最新の気象情報をこまめに確認するとともに、大雪による交通障害に注意・警戒してください。 【写真を見る】石川県内は9日夜から警報級大雪のおそれ 「液状化被害の町」では融雪が効かず不安の声も 9日朝の輪島市三井町では、こんもりと雪が積もっていました。 仮設住宅では、朝から雪かきに追われる住民たちの姿がありました。 住民「これから本格的な冬将軍が来るかなぁと思う。これくらいならいいけど、ここは除雪機が入らんし手作業でするしかない」 9日午後5時時点の積雪は、白山河内で19センチ、加賀中津原で6センチ、輪島で3センチ、七尾で2センチなどとなっています。 金沢市内では午後2時ごろ、落雷の影響で最大およそ280戸が停電しました。 この影響で、松村4丁目近くの信号機3基が使えなくなり、現場では警官が交通整理にあたりました。停電は午後4時ごろに復旧しています。 冬型の気圧配置は9日以降さらに強まり、10日まで続く見込みです。 9日午後6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で加賀の平地で10センチ、山地で50センチ、能登の平地で15センチ、山地で25センチと予想されています。 その後、雪の量はさらに増え、10日の午後6時までに加賀の平地で20センチ、山地で70センチ、能登の平地で30センチ、山地で40センチが見込まれています。 大雪による交通障害に注意・警戒を、また、地震や豪雨で被害を受けた地域では、雪の重みによる住宅の倒壊にも注意してください。 ■「融雪ができない」 液状化の被害の大きな内灘町で心配なことも 一方、今後まとまった積雪が見込まれる中、被災地では懸念もあります。地震による液状化の影響で道路に亀裂が入るなどの被害に見舞われた内灘町では、除雪車を走らせるため、道路の仮復旧が進んでいます。 住民「今まですごく道路がうねっていた。除雪のために復旧してくれたけど、私としては道路が真っ直ぐになったことがうれしい」
ところが…。 記者リポート「内灘町では地震の影響で、道路の融雪装置が一部の道路で停止しているということです」 内灘町によりますと、地震により融雪に使う水をくみ上げる配管が破損するなどした影響で、西荒屋などを通る町道あわせておよそ9キロにわたり、融雪装置が稼働できない状況となっているということです。 地元住民「雪降ったら除雪車を稼働させるしかない。あとは自分たちのところは自分たちで除雪する。雪が降らないことを願うだけ」 融雪装置の復旧のめどは立っておらず、住民にとって不安な日々が続きそうです。
北陸放送